《Sharing Economy》ADDress、月4万円で全国11カ所に住み放題 空き家活用で地方創生に

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《Sharing Economy》ADDress、月4万円で全国11カ所に住み放題 空き家活用で地方創生に

2019年06月05日

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全国の住宅に月額料金で住み放題になるサービス「ADDress」が4月から開始した。運営はアドレス(東京都千代田区)。同サービスは月4万円から利用できる定額制サービスで、ADDressが提供する全国12物件(5月時点)を利用できるもの。月額費用の中には、光熱費やネット環境、アメニティなどが含まれており、特定の住まいを持たなくても同社が提供する物件に住むことができる。

同社は「空き家」や「別荘」など、使われていない遊休物件を有効活用する。サービス開始時は全国11拠点で展開する。有休物件の所有者には、ADDressが家賃を支払い、同社が運用する。オーナーは同社が家賃を支払うため、土地があればベーシックインカムのように収入を得ることが可能になる。ユーザーはADDressの拠点地域から移住地を決める。1個室の連続利用は1週間まで。部屋の予約は2週間先までとなっている。

インターネットの普及により、場所に選ばず仕事が出来る人が増えコワーキングスペースなどで仕事をする人が増えた。佐別当隆志社長は「今は、デザイナーやエンジニア、ライターが多いが、今後は料理人などの手に職を持つ人は、会社や店舗など場所に限らず仕事ができるようになる」と語る。

ADDress佐別当 - コピー.jpg▲佐別当 隆志社長

首都圏に在住する、手に職を持つ人が、地方の不足している労働力を養うことができる。例えば、少子高齢化が進み、人口の縮小で地域に飲食店が無い地域がある。料理人が多拠点居住で食事を提供することで、店舗を持たなくても地方を活性化させることができる。

10年後の目標として利用物件数20万件、ユーザー100万人を目指すとしている。

第464号(2019/05/25発行)14面

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