宅配収納のトランク、「カラエト」に改称 CtoC強化へ

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宅配収納のトランク、「カラエト」に改称 CtoC強化へ

2019年09月02日

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トランク(東京都渋谷区)は8月8日、同社が運営する宅配収納サービス「TRUNK」を、「CARAETO(カラエト)」に名称変更した。今後は、預けた私物の個人間売買や譲渡といった、CtoC取引を活発化させる。改称に伴った、サービスや料金の変更はない。

TRUNKでは、専用ボックスに私物を詰めて発送すると、月額500円で収納を依頼できる。管理者が物を取り出し、1点ずつ撮影している。利用者が預けた私物を、アプリから画像データを閲覧できることで、競合のクラウド収納サービスとの差別化を図ってきた。現在の会員数は非開示だが、昨年12月までの利用者数は約2万人だった。

預けた私物はTRUNKの中で展開しているモールへの出品も可能。取引が成立すると、同社が梱包や発送を請け負う。サービスリリースから約3年が経ち、「単なる収納から、出品への動きも増している」(松﨑早人社長)という。

6C-2.JPG▲松﨑早人社長

松﨑社長は改称について、「TRUNKのサービス名は、一般的なトランクの機能のイメージを促進しやすかった。その反面、当社がビジョンに掲げている循環型社会の実現や、シェアリング文化の浸透には、今までの名称では印象が弱いと判断した」と話す。現状、保管物には季節違いの衣料や雑貨、書籍などが多い。尚、同社が「TRUNK X」の名称で展開している法人向けの収納サービスへの改称はしない。

第470号(2019/08/25発行)7面

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