sasry、不採用人材を企業間でシェア「Sasry scout」

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sasry、不採用人材を企業間でシェア「Sasry scout」

2019年12月06日

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~経済を変える!?最新シェアリングエコノミー動向~

不採用人材を企業間でシェア
"お祈り"後も求職者を応援

就職活動において、"お祈り"されることはその企業との縁が切られたことを意味する。その中でsasry(東京都港区)は、企業が不採用を通告した際に応募者との関係を終わらせるのではなく、他企業に紹介することで不採用になった人材情報を共有できる新しいシェアリングエコノミー「Sasry scout」を手がけている。

企業からのフィードバック所持

手順は3つと簡単だ。 1)採用を見送る応募者をSasry scoutに登録 2)任意で不採用者の選考フィードバックの入力 3)他社の採用担当が招待した人材をスカウト、応募があった場合は採用に向けて連絡をとる。

同サービスのメリットには、企業が不採用後にも「応援」することで応募者からの印象が良くなるブランディング効果が挙げられる。また、他社で「応援」された人材を採用することで、ある程度の能力を事前に確認することができる。企業間で人材をやりとりできればより効率的な採用活動が可能だ。

人事担当が気に入っていても、自社には合わないと感じた場合やポジションの満席などやむを得ない理由での不採用は多い。上記のメリットを踏まえると、単純に不採用として関係を終わらせるのではなくその先に繋げることが重要だと大塚慎也社長は考える。

今後はSNSを用いた広告で企業数を増やす予定だ。大塚社長は「利用企業を増やし、将来的には障害者採用にも役立てたい」と語る。現在企業の障害者雇用が推進されているが、マッチングには課題が多い。同サービスを生かして新風をもたらす姿勢だ。

第476号(2019/11/25発行)16面

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