バリューブックス、本棚スマホ撮影で査定 ユーザーの検索の手間軽減

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バリューブックス、本棚スマホ撮影で査定 ユーザーの検索の手間軽減

2019年12月16日

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会員制古本買取サイトなどを運営するバリューブックス(長野県上田市)は、スマホで本棚を撮影するだけで本の査定額が分かるシステムを開発した。名称は「本棚スキャン」。狙いはお客とのミスマッチを減らし、満足度を向上させることだという。

「本棚スキャン」はGoogleのOCR機能を用いて背表紙のタイトルを読み取り、市場価格を加味した査定価格をはじき出す仕組み。かねてより構想はあり、エンジニアが集まったタイミングで1年ほど掛けて自社開発、10月末より提供開始した。同社はもともと「お試し査定」という名前で、本のおおまかな査定価格をユーザーに公開しており、今回の本棚スキャンによって利用者が査定価格を検索する手間を大幅に省ける。

7A-1.jpg▲写真アップ後10秒ほどで大まかな査定が出る

査定額を事前に案内することは、買い取れる商材を自ら減らしかねない行為だ。しかし中村大樹社長は仕入の減少を全く気にかけない。「これまでお客の『もっと高いと思っていた』というミスマッチが生まれ、満足度を下げていた。価格を事前に知ってもらうことで、売るか売らないかの判断材料にしてもらいたい」と話す。利用者に選択肢を与えることで、値段のつかない商品の引取を減らし、リセールバリューの高い本の買取比率を増やすことが可能となる。そのため、業務効率のアップにも繋げられると見込む。

7A-2.jpg▲中村大樹社長

今後の課題は精度だ。中村氏は「文庫本、単行本なら80%ほどの精度」を既に実現したと話す。一方、雑誌や漫画の精度はその半分以下であり、本棚スキャン利用者から集めた画像をAIに学習させて精度向上を目指す。ゆくゆくは、棚卸業務などの在庫管理に本棚スキャンのシステムを活用したい考えだ。

 

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第477号(2019/12/10発行)7面

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