グローバルトレード、大阪屋を買収「看板を残したい」との想いから傘下決意
2019年12月25日
ブランド品の買取販売や質預かり等を手掛けるグローバルトレード(以下、GT:東京都港区)は12月11日、神奈川県を中心に展開する同業の大阪屋(神奈川県横浜市)を買収した。
大阪屋は昭和2年の創業、神奈川県では有数の老舗質店だ。近年は経営陣及び従業員の高齢化が進み、後継者や債務問題から自主廃業も検討していたと言う。「大阪屋の看板を残したい」(大阪屋・恩田義夫専務)との想いから、これまでに質店買収の実績が豊富なGTの傘下に入ることに決めた。
大阪屋の恩田義夫専務(左)と、グローバルトレード牟田成会長
大阪屋は日ノ出町店と川崎駅前店の2店舗を展開。どちらも自社ビルのため、物件をフルリフォームし、新生大阪屋として再出発する。
京急川崎駅前店
横浜日ノ出町店
GTではこれまでマルベニ質店など有力老舗質店を傘下に収め短期に業績を回復させてきた実績を持つ。M&A戦略が奏功し、グループ連結での売上高は140億円、税引前利益で約6億円に及ぶ。廃業による質店減少は進んでおり同社は受け皿になる考えだ。「事業継承に悩んでいる質屋オーナーも多いはず。今後も相談に乗りたい」と牟田成会長は話す。
第478号(2019/12/25発行)1面