コロナで離職、内定切り...リユース企業が救済採用

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コロナで離職、内定切り...リユース企業が救済採用

2020年06月09日

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エーツー幹部候補20名採用、買取王国PA応募4倍

リユース業界での求人に対する応募数が増えている。エーツー(静岡県静岡市)や買取王国(愛知県名古屋市)は3月以降、新型コロナウイルスの影響で内定取消に遭った新卒者や転職者、また企業倒産や営業自粛・時短による収入減を理由に新たな働き口を求める人材を受け入れ始めている。

買取王国では4月の中途採用応募で前年同月比1.5倍、パート・アルバイト採用応募で同4倍以上に伸びている。

4817_01.jpgコロナ禍が採用機会に繋がっている(写真は面接イメージ)

不況に耐える産業と見られアルバイト・中途が応募増

中古メディアやホビーを扱う「駿河屋」を展開するエーツーでは、登録制アルバイトの採用が伸長。同社は静岡にあるセンターにて全国から集約した中古品を再商品化させる部隊を持ち、主婦層を中心とした人材が登録制アルバイトとしてその業務を担っていた。だが、コロナ禍で職場を離れるアルバイトが増えたことや、現在全店の店舗在庫をネット併売できる環境を整備したことで店舗業務が増え、これに関わる人手確保にも迫られていた。

そこで、これまで静岡での業務が主だった登録制アルバイトの業務範囲を、店舗現場にも拡大したことでエリアや年代に左右されずに人手確保を実現。結果、コロナ前後で登録制アルバイトの数を増やすことができた。

また中途・キャリア採用も伸びており、既に20名の入社が決定している。ネット販売に強い同社は、ここ数年店舗出店を重ねてリアル強化を図っており、店長や幹部の人材を増やす必要があった。実際には、コロナ禍で離職した小売業や飲食業での店長経験のある求職者の応募が増え、採用に繋がっているという。

「不況の時は安くものを手に入れ、要らないものを買い取りに出すという生活の防衛意識が働くもの。この需要に応えられるリユース業界が不況でも耐えうる産業と見られ、他サービス業界に居て不安視された方や収入減にあった方が応募してくださっている印象です」(経営企画部担当者)

アパレル転職内定者を店長候補で受け入れ

応募数が現在急増している買取王国も、「人材難は基本感じてきた」(採用担当者)と話す。柔軟な働き方を実現させようとパート・アルバイト(PA)の週2〜3日勤務を認めてきたことで、シフト設計にも苦慮していたという。

今回はPA募集のほか、内定を取り消された新卒者・転職者の救済採用にも力を入れていた中、店長候補としての社員採用枠にて3月から選考を進めていた1名の5月入社が決まった。その人は28歳男性で、派遣契約満了を機に新たな働き口を探しアパレル企業への4月入社内定までこぎつけたところ、内定切りに遭った。同じく衣料品を扱う買取王国の採用枠拡大を見て、応募に至ったという。

同社では、店舗の経営マインド志向を高く持った人材の獲得に注力しており、それを象徴するのが「狭属性一番化」の取り組みである。これは、店舗毎に裁量権を与え、売場の1割程度を目安に各店舗が独自に特化商品型コーナーを作るというもの。

買取王国と言えばファッションやエンタメ系リユース店で馴染みがあるが、既に釣具やスニーカー、鉄道模型などのコーナーが実り始めており、これらは店長や店舗従業員のアイディアを吸い上げて形にしたものばかり。ネット型サービスも含め競争激化が増す中、リユース業界内で優位性を保とうと、画一的な店舗パッケージの展開に依存しない戦略を推進している格好だ。

「店舗毎に裁量権を与え、何に買取・販売を重視するかを自分で考えられるリユース店での店舗経営経験は、新品小売店の経営では経験しえない良さであると伝えています」(同担当者)

人手確保に苦労していたリユース企業にとっても、今が採用のチャンスとも言えそうだ。


面接はウェブで通過後は有給で実地体験も

エーツー、買取王国ともにウェブ上で面接を行っている。買取王国の場合は、応募後即日で受けられる適性検査を受験してもらった後、通過者をウェブ面接に通す。今回社員採用とした1人は、事前に有給で職場体験をしてもらい、最後は本人の希望を受けリアル面接を実施し決まったという。
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第488号(2020/5/25発行)20面

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