資産価値の見える化 売却需要を喚起

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資産価値の見える化 売却需要を喚起

2020年07月09日

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消費者の持ち物のリセールバリューを示すことで、売却需要を喚起する「資産価値の見える化」サービスが増えている。消費者は自然に再販価値を把握することができる。

「売ることを前提に買い物をする」意識が高まり、買取の需要を高められる。新型コロナの影響で買取が低調な中、需要を喚起するサービスとして注目を集めそうだ。

資産価値の見える化を行っている主なサービス資産価値の見える化を行っている主なサービス

 

自動で登録手軽に出品へ

フリマアプリ大手のメルカリが今年3月にリリースした「持ち物リスト」。家に眠っているモノの推定販売価格をリスト化し、メルカリへの出品を促すサービスだ。

メルカリが3月に開始した「持ち物リスト」メルカリが3月に開始した「持ち物リスト」

メルカリで購入した商品や、写真を撮るだけで相場と売れやすさが分かる「売れるかチェック」をした持ち物がリスト化される。また、メルペイのネット決済を利用して、提携するECサイトで購入した商品もリストに加わる。

リストには、過去の相場データやAIから予測した、各商品の売れやすい価格が表示されるほか、商品の合計金額も表示されるため、自身の「資産情報」が可視化される。出品時には、商品のカテゴリー・ブランド・商品名及び説明が全て自動で入力されるため、簡単に「メルカリ」への出品が行える。

ブランド品の新品・中古品を扱うセキドは今年1月に同社の会員向けアプリに「マイクローゼット」機能を追加した。過去の購入品がアプリで確認でき、買取価格の参照や査定依頼ができる。同アプリは、ポイントカード機能や同社の扱う商品の閲覧・取寄せができる。

マイクローゼット機能で買取額を示すことで、自分が持っている商品を売って新たな商品の購入につなげる買い替え促進につなげる。同社ではこれまで蓄積したデータが累計で300億円を超えるという。

マイニーの総査定額300億円超える

酒の買取店を展開するJOYLABは6月1日からお酒の資産管理アプリ「マイセラー」をリリース。スマホで商品を撮影し情報を登録するだけで、買取予想価格が分かるサービスで、約3000銘柄に対応していると言う。

同社は月平均1万本の買取を行っており、その内6割をウイスキーやワインが占める。中国や香港など海外では国産ウイスキーの需要が高まり、原酒不足で休売や終売となり、相場が高騰する例もある。マイセラーでは市場におけるトレンドや価格変動等のお知らせをアプリ上にアップしていくことで、登録ユーザーからの買取につなげたい考えだ。

バリュエンスでは、資産管理アプリ「Miney(マイニー)」を2017年10月にリリースし、登録数を増やしている。対象ジャンルは、時計、ブランドジュエリー、バッグ、小物、不動産、絵画、骨董・美術品。商品の現在価値のほか、過去から現在までの価格推移や登録商品の資産総額の確認ができる。総査定商品数は、2020年8月期第2四半期時点の登録商品数約6.8万点。総査定額は約316億円(内、不動産198億円)にのぼる。

Miney(マイニー)の総査定金額と商品構成比Miney(マイニー)の総査定金額と商品構成比

「買取につながっているのは把握できているだけで3~5%」(社長室課長・岸藍子氏)。

同社ではこれまで、買取専門店「なんぼや」等に来店した顧客等に登録の案内を行ってきた。今後、小売りのALLU(アリュー)を通じ、登録を促す等の検討もする。

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