中古品EC売上ランキング2021(2019年度)

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中古品EC売上ランキング2021(2019年度)

2021年02月21日

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中古品のEC売上ランキング2021がまとまりました。リユース業界専門紙「リサイクル通信」がリユース企業の売上を調査、ネット売上のTOP15社をランキング形式で紹介します。尚、売上高は2019年度の実績値となります。

 目次

 1:中古品EC売上ランキングとは?

 2:中古品ECの市場規模は?

 3:売上ランキングTOP15社を紹介

 4:2021年(2019年度)調査から見えた変化

 5:まとめ

1:中古品EC売上ランキングとは?

中古品EC売上ランキングは、リサイクル通信が毎年1回、全国のリユース企業を対象に行う調査「中古(リユース)売上ランキング」をもとに、ネット売上比率を算出し、紹介しています。総合的な調査結果はコチラの記事を参照ください:中古(リユース)売上ランキング2021BEST250(2019年度実績)

「中古売上ランキング2021」調査概要

FAX、メール、ウェブフォームを通じた企業からの直接回答のほか、取材活動やIR情報、また第三者機関データの一部を参考としている。表中の中古売上高の項目に※がついた企業においては、企業からの直接回答ではない本紙推計によるもの。調査期間は2020年9~11月。中古売上高1億円以上を対象とした。

2:中古品ECの市場規模は?

ランキング入りした企業の紹介に入る前に、中古品のEC市場規模についてご紹介します。

リサイクル通信の調査では、2018年のリユース市場規模は、2兆1880億円。ネット販売(BtoC)の市場規模は、前年比14.8%増の3809億円で、市場全体の17.4%を占めています。市場規模は年々拡大傾向にあります。

出典:リユース業界の市場規模推計2020(2018年版) リサイクル通信2020年9月25日号

3:売上ランキングTOP15社を紹介

それでは、中古品(リユース)EC(ネット販売)売上ランキングのTOP15社を紹介していきます。※印はリサイクル通信の推計値、正確な数字とは異なる場合があります。

15位 中古EC売上高17.5億円 バリューブックス(バリューブックス)

15位は中古EC売上高17.5億円でバリューブックス。同社は、長野県上田市に拠点を構えるネット古書店です。宅配で本を買い取りネットで販売しています。また、古本物品寄付プログラム「チャリボン」では、買取金が寄付に回る取組み等も行っています。

14位 中古EC売上高18.0億円 パステック(モバイルステーション)

「モバイルステーション」の屋号で展開するパステック(北海道札幌市)が14位。中古EC売上高は18.0億円でした。同社は中古スマホの買取・販売を行っており、ターゲット機種を絞った高価買取に強みを持っています。中古品売上高は30億円ですが、店舗を4店舗展開しており、ネットでの販売比率は60%です。

13位 中古EC売上高19.3億円 ネクストトゥエンティワン(ジャックロード)

「ジャックロード」「ベティーロード」の屋号で中野ブロードウェイに店舗を構えるネクストトゥエンティワン(東京都中野区)が13位となりました。中古EC売上高は19.3億円です。同社はブランド時計に強い会社で、会社売上は184.2億円。中古品の売上は69.1億円です。

12位 中古EC売上高23.1億円 ドリームファクトリー(ゴールドプラザ)

12位は、「ゴールドプラザ」の屋号で買取専門店を展開するドリームファクトリー(大阪府大阪市)となりました。中古EC売上高は、23.1億円。中古売上高57.8億円のうち、ネット売上比率が40%を占めています。主に貴金属やジュエリー、ブランド品の買取に強い会社です。

11位 中古EC売上高26.6億円 ソフマップ(ソフマップ)

家電量販店ビックカメラグループのリユース会社であるソフマップ(東京都千代田区)が11位となりました。中古EC売上高は26.6億円。同社は全国に30店舗を展開、中古品の通販サイト「リコレ!」を運営しており、店舗在庫をネットでも販売する同時併売を行っています。ネット販売比率は25%で店舗販売が主体ですが、今後ネット販売も伸びていきそうです。

10位 中古EC売上高34.9億円 リネットジャパングループ(ネットオフ)

10位は、「ネットオフ」の屋号でネット型リユース事業を展開するリネットジャパングループ(愛知県名古屋市)となりました。中古EC売上高は34.9億円。同社は主に中古の本・メディア、ホビー商材を中心に取り扱うネット専門の会社です。

9位 中古EC売上高42.0億円 ヤマト(トイズキング・リアルクローズ)

「トイズキング」「リアルクローズ」の屋号で展開するヤマト(愛知県名古屋市)が9位となりました。同社は中古のホビー用品を中心に扱うリユース企業です。中古EC売上高は42.0億円。全国に17店舗を展開していますが、販売は全てネットで行っています。

8位 中古EC売上高65.5億円 マーケットエンタープライズ(高く売れるドットコム)

8位は、「高く売れるドットコム」等の買取サイトを多数運営するマーケットエンタープライズ(東京都中央区)となりました。中古EC売上高は65.5億円。同社は、買取から販売までをネットで行うリユース企業です。家電やスマホ、農機具など幅広い商材の買取を行っています。2021年2月に市場変更し、東証1部企業となりました。

7位 中古EC売上高78.2億円 コメ兵(KOMEHYO・BRAND OFF)

7位は、「KOMEHYO」「BRAD OFF」の屋号で全国にブランド品等の買取販売を行うコメ兵(愛知県名古屋市)となりました。中古ブランド品最大手企業で店舗小売りに強い会社ですが、オムニチャネルを推進しており、ネットでも店舗でも購入できる仕組みを構築しています。

6位 中古EC売上高82.2億円 エコリング(エコリング)

買取専門店「エコリング」を全国に約100店舗を展開するエコリング(兵庫県姫路市)が6位となりました。中古EC売上高は82.2億円。同社はブランド品や貴金属等の買取を中心に行っており、マーケットプレイスや自社で運営するオンライン古物市場で販売を行っています。

5位 中古EC売上高107.5億円 シュッピン(Map Camera)

5位は、「マップカメラ」等の屋号で展開するシュッピン(東京都新宿区)となりました。中古EC売上高は107.5億円。同社はカメラやブランド時計等の新品と中古品を扱い、店舗とネットで販売。中古売上高は193億円とリユース業界の大手企業となっています。

4位 中古EC売上高114.6億円 デファクトスタンダード(ブランディア)

「ブランディア」の屋号で宅配買取、ネット販売を行うデファクトスタンダード(東京都大田区)が、4位となりました。中古EC売上高は114.6億円。ブランドバッグや洋服等を主に扱っています。2020年1月に上場を廃止し、BEENOSの傘下に入ました。近年は買取専門のリアル店舗の出店も行っています。

3位 中古EC売上高126.5億円 ブックオフグループホールディングス(BOOK OFF)

3位は、全国に中古書店「ブックオフ」等をを展開するブックオフグループホールディングス(神奈川県相模原市)となりました。中古EC売上高は126.5億円。店舗型のイメージが強い同社ですが、ネット販売にも力を入れています。リユース業界大手の規模感を活かして、今後より上位にランクインする可能性があります。

2位 中古EC売上高150.0億円 ZOZO(ZOZOUSED)

2位は、ファッションEC大手ZOZO(千葉県千葉市)のユーズド部門である「ZOZOUSED」となりました。中古EC売上高は150億円。前回調査では1位でしたが、ランクを1つ落としてしまいました。ZOZOがヤフー傘下に入ったことで、PayPayフリマと連携した動きも行っています。

1位 中古EC売上高161.4億円 エーツー(駿河屋)

中古EC売上ランキングの第1位は、「駿河屋」を展開するエーツー(静岡県静岡市)となりました。中古EC売上高は161.4億円。同社は、ホビー・メディア商材に強い会社で、「ブックマーケット」等のリアルの古書店等も展開しています。ネット販売に強く、中古売上高215.3億円のうち、ネット販売比率が75%を占めています。

4:2021年(2019年度)調査から見えた中古ECの動向

前回調査2020年(2018年度)で売上トップの座をZOZO(前回調査時:ZOZOUSED)に譲ったエーツーが奪還しました。1位のエーツーは中古のホビーやメディア商材に強い会社、2位のZOZOは中古ファッションと、商材特化型の企業が多くランクインしています。ただ、3位にはブックオフグループホールディングスが、8位にはマーケットエンタープライズが入っており、総合リユース企業の動向が今後気になるところです。総合リユース系企業は店舗展開を主体としている企業が多いですが、近年はEC販売にも力を入れています。一時期は、宅配で買取りネットで販売するネット型リユース企業が上位を占めていましたが、店舗買取企業のEC売上も伸びています。中古EC売上が100億円を超える企業が5社と増えており、リユース市場におけるネット販売(BtoC)の成長を背景に上位企業の売上も伸びていくことでしょう。

5:まとめ

中古品EC売上ランキング2021(2019年度)は、駿河屋を展開するエーツーとなりました。その他の大手リユース企業もネット販売に力を入れてきており、ランキングがどう変化していくか注目です。リサイクル通信では、全国のリユース企業等を取材しており、マーケットや企業の動向等の情報を発信しています。

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