リユース企業 成長率ランキング2023(2022年度版)

検索

リユース企業 成長率ランキング2023(2022年度版)

2024年05月17日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


5998.png

リユース企業・成長率ランキング2023がまとまりました。リユース業界専門紙「リユース経済新聞」がリユース企業の実態を調査、リユース企業の中でも成長著しい会社TOP15社をランキング形式で紹介します。尚、2022年度の実績値となります。

 目次

  1:リユース企業 成長率ランキングとは?

  2:リユース業界の市場規模は?

  3:ランキングTOP15社を紹介

  4:2023年(2022年度)調査から見えた変化

  5:まとめ

1:リユース企業 成長率ランキングとは?

リユース企業・成長率ランキングは、リユース経済新聞が毎年1回、全国のリユース企業を対象に行う調査「中古(リユース)売上ランキング」をもとに、前年と本年の売上額を比較し算出しています。

そのうちリユース企業の成長率ランキングでは、会社の規模を問わず前年よりも大幅な増収をした会社が対象になります。店舗や商圏の拡大、新サービスやM&Aにより、前年から大幅に勢いを増した企業をまとめています。

その他、総合的な調査結果はコチラの記事を参照ください:中古(リユース)売上ランキング2023BEST250(2022年度実績)

「リユース売上ランキング2023」調査概要

調査概要:2022年度におけるリユース売上高を基に順位付けを行った。22年4月から23年3月までのいずれかを通期決算月として締めたリユース売上を22年度実績とした(一部企業においてはその限りでない)

調査期間・方法:2023年5~6月に、インターネットフォーム、FAX、電話、メールのいずれかで回答を受け付けた

2:リユース業界の市場規模は?

ランキング入りした企業の紹介に入る前に、リユース業界の市場規模についてご紹介します。 

2022年のリユース業界の市場規模は2兆8976億円となり、前年比7.4%増、13年連続で成長を続けています。新型コロナの影響が薄れて人流が回復してきたこともあり、店舗販売やEC販売が業界の市場規模を押し上げる形となっています。

具体的には、店舗販売(BtoC)が前年比7.2%増の1兆643億円に拡大し、EC販売(BtoC)も8.5%増加しています。一方、フリマアプリなどのEC販売(CtoC)では6.8%増と、これまで続いていた2ケタ成長が止まり、減速感が見られます。

昨今、物価高の影響により消費者の生活防衛意識が高まり、新品よりも割安なリユース品が注目を集めています。この流れは今後も続くと予想され、リユース業界の市場規模は、2030年には4兆円規模まで拡大する見通しです。

市場に追い風が吹く今、顧客体験価値の向上などを通した、さらなる購入者人口の拡大が求められています。

出典:リユース業界の市場規模推計2023(2022年版) リユース経済新聞2023年9月25日号

3:ランキングTOP15社を紹介

ここからは、成長率ランキングのTOP15社を紹介していきます。※印はリユース経済新聞の推計値であり、正確な数字とは異なる場合があります。

14位(※14位は同率で二社) ケイコーポレーション(−) 成長率 142.0%

14位は、東京都千代田区に本社を置く、ケイコーポレーションです。法人向けにICT機器の処分・買取りや、工場・オフィスの動産査定・撤去作業、それらのリユース・リサイクルサービスなどを行っています。本社のほか全国に4つの拠点を構え、今年3月には東日本センターを移転しました。建設業許可の資格取得により対応顧客を拡大しており、全国規模でサービスを展開しています。

14位 小牧(京の蔵小牧) 成長率 142.0%

同じく14位になったのは、小牧です。本社を京都府京都市に置き、質とブランド品のリユース事業を行っています。催事販売に強みを持ち、全国各地の百貨店で年間約60回の展示販売会を実施。古物商を保有する店舗と提携することで、催事会場での買取りを行い、既存顧客との接点作りを軸に顧客を開拓しています。また宝飾・時計の古物市場「フェローシップ・オークション 」を主催しています。

13位 GRACE(錬金堂、UNISOUND) 成長率 142.4%

13位は、「UNISOUND」「楽器の買取屋さん」屋号で中古楽器などの買取販売を行うGRACEです。国内では実店舗とECを運営し、海外では越境ECのほか、中国やタイ、アメリカなどに40ヵ所以上の販売拠点を設けています。同社が運営する総合リユースショップ「錬金堂」は全国で50店舗を展開。海外販売チャネルの強みを生かし、幅広い商品を取り扱っています。24年4月には運送業の開真産業をグループ会社化しました。

12位 FTC(質屋かんてい局、リサイクルマート) 成長率 150.0%

12位にランクインしたのは、岐阜県大垣市に本社を構えるFTCです。古物売買や質事業を手掛けており、質とリユースの「質屋かんてい局」、買取専門の「リサイクルマート」を全国に拡大しています。今年3月には長野県松本市に「かんてい局 松本店」をオープンしたほか、「リサイクルマート」も続々出店し、2大ブランドの店舗展開を推し進めています。

11位 REGATE(FUKU CHAN、ふくちゃんリユスタ) 成長率 152.0%

11位は、REGATEです。大阪府大阪市を拠点にリユース業やWEB事業を行っています。リユース品の出張買取を中心とした「FUKU CHAN」では、大阪を中心に、愛知や東京、仙台など17ヵ所に店舗を展開。またキッズベビー用品のリユース「ふくちゃんリユスタ」を全国4ヵ所で運営しています。そのほか、他社と共同開催の催事イベントなどにも精力的に協賛しています。

10位 いーふらん(おたからや) 成長率 155.0%

10位は、本社を神奈川県横浜市に置く、いーふらんです。買取専門店の「おたからや」を国内1000店舗以上展開するほか、古物市場「おたからやオークション」を開催しています。買取専門店の店舗数では最大手であり、チェーン全体の売上高は701.2億円に達します。23年にはシンガポール共和国に新会社「E-fran SG PTE.LTD.」を設立し、24年から本格的に事業をスタート。東南アジア・アメリカをはじめ、各国で海外展開を計画しています。

8位(※8位は同率で二社) ウィゴー(WEGO、WEGO VINTAGE) 成長率 160.0%

8位は、「WEGO」「WEGO VINTAGE」を運営するウィゴーです。古着を含めた衣料品、雑貨などを企画・製造・販売しています。長らく新品衣料を中心としていましたが、近年は祖業として扱っていた古着の取り扱いを強化。会社の年商300億円のうち、古着が12億円程度を占めています。主な商材である洋服は海外から調達しており、小売だけでなく、事業者・個人への卸売も行っています。

8位 ストックラボ(ストックラボ、ラストラボ) 成長率 160.0%

同じく8位にランクインしたのは、ストックラボです。お酒やブランド品などを扱う総合買取店「ストックラボ」、メンズ中古革靴の専門店「LASTLAB(ラストラボ)」を運営しています。買い取った商品は、卸やネットを活用して販売しています。直営店のほか、金券店やスマホ買取り・修理店などと提携して拠点を広げ、店舗網は15店となりました。また、WEBメディア運営やマーケティング支援事業も行っています。

7位 エイアイツー(ドラゴンスター) 成長率 170.0%

7位は、エイアイツーです。トレカ専門店「ドラゴンスター」の運営を担っています。直営店14店舗のほかECでの買取販売やイベントの企画なども手掛けています。昨年5月には大阪府大阪市に「ドラゴンスターオタロード中央店」を開店。各店ともに、誰でも入りやすい清潔感のある空間が特長となっており、人気を獲得しています。

6位 ワタル商事(−) 成長率 200.0%

6位は、神奈川県横浜市に本社を置くワタル商事です。リユース事業者から日中の切手や古銭を買取り、同社が主催するネットオークション「ワタル横浜オークション」で出品しています。近年、中国の蒐集家などによって古銭を買い集める動きが強まっている影響で、同市場に海外からのアクセスが増加。23年1月のオークションでは出来高が1億4000万円となり、盛り上がりを見せました。

5位 水野(まねきや) 成長率 ※235.0%

5位は、水野です。東京都と大阪府それぞれに本社を構え、買取専門店「まねきや」を9店舗、シャネル・リユース専門店「CO&CO」を1店舗展開しています。21年に事業を開始後、マーケティング活用などで売上高を大幅に拡大しています。また23年からはアパレル主体の古物市場「まねきやオークション」を主催しており、自社の初荷を中心に出品。今年4月には市場の出来高が1億円を超え、注目が集まっています。

4位 エンパワー(買取大吉) 成長率 240.1%

4位につけたのは、エンパワーです。本社を東京都新宿区に置き、買取専門店「買取大吉」の運営とFC運営、加盟店の開発、運営サポート、またブランド品などを競る「大吉オークション」を主催しています。「買取大吉」では、全国に950店舗以上を構えるほか、出張買取や催事買取も行っています。さらに異業種との提携にも積極的で、23年にタクシー配送会社「S.RIDE」とのコラボキャンペーンを実施しました。

3位 3peace(3peace) 成長率 242.0%

4位とわずかに差をつけたのが、輸入古着の卸および小売販売を行うスリーピースです。現在、古着の卸倉庫を国内に4拠点構えるほか、小売の直営・FC店を26店舗展開。EC販売も行い、急成長を見せています。近年は店舗運営の代行を行うリテールサポート事業やSNSの運営代行など、同社のノウハウを生かした新事業も展開しています。

2位 パステック (モバステ) 成長率 280.0%

2位には、北海道札幌市に本社を置くパステックがランクイン。同社運営の「モバステ(モバイルステーション)」は北海道、東京都、大阪府、福岡県、愛知県に店舗展開しており、各キャリアのiPhone・スマホを買い取っています。中古スマホの単価上昇や海外向け販路の確保、円安トレンドが大きな追い風となり、高い成長率となりました。「モバステ梅田店」が近日オープン予定となっており、今後も全国の出店を進める方針です。

1位 貴瞬(色石BANK、POCKET BY KISHUN) 成長率 566.9%

1位の貴瞬は、前年比566.9%と成長著しく、2位以下に大きな差をつけています。色石(カラードストーン)を主力商材に、ダイヤモンド・貴金属などの買取り・加工・ブランディング・販売を一気通貫で手掛けています。国内・海外での販路拡大や、独自の研修による人材育成、また高い技術力により、急成長を遂げてきました。近年は世界的な色石ブームを背景に、香港やバンコク、ラスベガスなどの展示会で販売力を伸長しています。

4:2023年(2022年度)調査から見えた変化

前回調査で高い成長率となったのは、トリアイナやグランドギャラリー、オリエンタルなど、ネット集客や出張買取に強い企業陣です。またPC・スマホ分野も安定した成長率でした。

2023年度版を総括すると、貴瞬、いーふらん、GRACEなど海外に販路を持つ企業や、3peace、ウィゴーといった輸入販売に強い企業が目立ちます。またエンパワー 、ストックラボのように異業種との提携で集客を図る企業が増えていることもわかります。

一方、自社で古物市場を開始する企業も増えています。いーふらん、おたからやは2021年に、水野は2023年にオークション事業をスタートしました。

ここには買取専門店FCの拡大により買取数が増加したことや、コロナ禍を機に、古物市場で入札式の開催方式が主流になったことも影響しています。

市場の運営によって、商材を入口から出口まで支援できる体制が整うため、加盟店募集の際にアピールが可能になります。こうした取り組みは、各社の成長率を左右する端緒となるかもしれません。

さらに昨今の円安トレンドで大きな影響を受けているのは、スマホに強いパステックです。中古スマホ・携帯の市場規模は前年比17.1%増の691億円となり、市場が活性化しています。

ここには、大手キャリアによるiPhoneの値引き競争を背景に、新品未使用品がリユース市場に流れたことが起因しています。また、大手3キャリアが揃ってリユース品の販売を開始しました。こうした潮流により、割安な中古スマホ・携帯の需要が今後も高まると予想されます。

5:まとめ

今回の「成長率」ランキングはブランド品からスマホ、トレカ、骨董、楽器とジャンルを問わず幅広い企業がランクインしています。

各企業の取り組みからは、新規顧客を獲得するための店舗拡大に加え、新事業や異業種とのアライアンスを通じて買取需要を掘り起こす動きも見られます。

新たな施策を行っている企業が、今後どのように成長を遂げていくのか。また、各社がどのような取り組みを行っているのか。リユース経済新聞の記事には、こうしたビジネスのヒントが転がっているかもしれません。ぜひご覧ください。

リユース経済新聞では、全国のリユース企業等を取材しており、マーケットや企業の動向等の情報を発信しています。

//リユース市場や企業の情報が充実//

リユース経済新聞の申込みはコチラから

WEB限定記事

Page top
閉じる