4月にコラムで「トランプ関税がどう相場に響くか」とお伝えしてから、あっという間に3ヵ月が経ちました。残念ながら状況は好転したとは言いにくく、あの時よりむしろ息苦しい展開が続いています。8月1日には、さらに追加関税が発動されるのではないかと言われており、実現すればブランド古物市場も混乱は避けられないでしょう。
香港バイヤー減も、国内販売好調が支えに
ただ、4月時点で一時1ドル143円台まで円高に振れた為替は、7月現在1ドル146円前後と円安に戻っています。輸入側にとっては、円安は仕入れコストが上がるものの、国内販売価格の競争力が保たれやすい状況です。香港ドルも米ドルに連動して安くなり、ユーロは香港ドルに対して高くなっているため、事業によってはメリットを感じる方もいるでしょう。
第612号(2025/07/25発行)22面