《チケット売買講座2》買取価格の固定はNG

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《チケット売買講座2》買取価格の固定はNG

2016年04月25日

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ゼロから始める チケット売買講座チケット売買講座(2) 買取価格の決め方

読者の皆様こんにちは!今回は、金券の買取価格をどうしたらいいか?ということに触れていきたいと思います。どのような業界にも相場があると思いますが、金券店は特に相場感を持つことが重要で、地域によって価格帯は違えど近隣他社はある程度相場に合わせていたり、またそれを基準に高買い安売りをしていたりするものです。

買取価格の固定はNG

例えばある金券店で、いつもは96.5%で買取している商品券が、特定期間だけ97%~98%で取引されていたり、また特定の商品に限って時期関係なく常に高い買取を行っているケースもあります。それはなぜでしょう?単純に言えば店頭で売れてしまって在庫が足りなかったり、大口の購入顧客がそのお店についているからです。最近では近隣他店の相場だけでなく、常にネット上の他社相場を確認しながらどの企業がどの商品に強いかを調べて、自店の買取価格を決めていることがほとんどです。

しかし、リサイクル店の金券の買取り価格は固定にしているところも多いようです。取引先の金券店から「当社が〇〇%で御社から買取しますから、そこから5%~10%下げた価格で買い取ってはどうですか?」と提案を受けている店舗もあるためです。ただ、そうなるとリアルタイムに価格変動することがなく、また相場感がない為に金券店の指示なしでは価格変更をする事ができなくなります。相場が落ちた場合などに、利益どころか損を出してしまった... という話もよく聞きます。また、安買いに走りがちになり、利益率は上がっても取引量が増えていかないのが現実だと思います。ですから、買取価格を常に固定するのではなく、ネット上の金券相場に合わせて買取価格を変動させることをおススメします。

マルトクチケット 芳村隆夫事業部長マルトクチケット
芳村隆夫 事業部長

<プロフィール>
富岡開発㈱が運営する金券ショップ。6年前に㈱甲南チケットから東京4店舗を事業譲渡後、2015年3月に屋号変更を行う。現在FC含め9店舗(東京・静岡)。

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390号(2016/04/25発行)3面

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