マックスガイ60年の軌跡「前編」、時流に乗ったビジネスへ業態転換

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「マックスガイ」

マックスガイ60年の軌跡「前編」、時流に乗ったビジネスへ業態転換

2022年07月19日

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全国に買取専門店「ザ・ゴールド」を展開するマックスガイは今年6月に創業60周年を迎えた。同社は電器店からスタートし、業種業態を変えつつ成長してきた。社長の矢内芳則氏に同社の歩みと業態転換のきっかけについて語ってもらった。

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1962年、矢内電気商会は石炭産業が盛んだった福島県石城郡好間村で創業された1962年、矢内電気商会は石炭産業が盛んだった福島県石城郡好間村で創業された

マックスガイは1962年に矢内芳則氏の父親が福島県石城郡好間村に創業した矢内電気商会からスタートした。まだ一般家庭に家電製品のない時代で、松下電器産業(現パナソニック)の製品を扱う「ナショナルショップ」は時代の先端をいく業態だった。

75年、矢内氏は明治大学商学部に入学し、落語研究会に所属した。先輩にはコメディアン・俳優の三宅裕司氏がおり、三宅氏の実家がやっていた喫茶店でアルバイトをした。企業理念「エンターテイメントを追求する」という発想やコミュニケーション能力はこの時代に培われた。

79年、大学を卒業した矢内氏は1年間、松下電器商学院(現:松下幸之助商学院)に入学した。全国からナショナルショップ(現:パナソニックショップ)の2代目、3代目が集う全寮制の学校で、経営のノウハウのほか、徳育・知育・体育の三位一体教育を行っており、「日本一の電器屋さんになる」と言って卒業した。

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第539号(2022/7/10発行)19面

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