オールジャパン・トレーディングが「画材」の回収と寄付、京都の美術館でイベントも

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オールジャパン・トレーディングが「画材」の回収と寄付、京都の美術館でイベントも

2022年07月28日

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7月22日にみずのき美術館で行われた「巡り堂」の様子

家財整理やフィリピンでのオークション運営を行うオールジャパン・トレーディング(AJT、大阪府大阪市)では、使いかけの「画材」を障がい者支援施設に寄付するプロジェクトに取り組んでいる。整理する個人宅から出てきた絵具や色鉛筆などは、これまでリユースすることが難しかったが、寄付により廃棄しないことで社会貢献に役立てる。このプロジェクトは、障がい者支援施設も運営する京都の「みずのき美術館」と協業で実施。現在、美術館の館内では子供向けに、AJTが集めた画材を無償で提供したり、画材に触れながら絵を描いたりできるイベントを、814日までの主に金・土・日曜日限定で開催している。今後は同美術館との連携を通じて、他の施設にも画材を寄付していく。

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家財整理で絵具、色鉛筆、クレヨン、ノート、キャンバスなど集めた

関西エリアで加盟している6社の家財整理業を行っている各社では、2月から各社が整理現場で集めた画材をみずのき美術館に納品してきた。整理をする個人宅のなかには趣味で絵を描いたり、集めたりしている人が多く、途中まで使用された絵具や色鉛筆、ノートやキャンバスの多くが眠ったままの状態にあるという。

「半年かけて、2トントラックいっぱい以上の画材を集めることができました」(AJT・村上公貴専務理事)

寄付により出口を確保することで、廃棄に回らず、整理の依頼主にとって負担が減る。また、障がい者支援施設としては、知的障がい者が自己表現力を養う上でアートに向き合う機会が多いとされ、リユース品を活用することで新品画材を用意する負担が減る。

このプロジェクトは「画材循環プロジェクト『巡り堂』」という名前で、その「お披露目イベント」をみずのき美術館で開催中。障がい者の方によるアート作品なども展示している。小学生から高校生まで、幅広い年代が来館しているという。

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