カードショップBIGRED、バイク店が兼業でトレカ

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「古物開業物語」

カードショップBIGRED、バイク店が兼業でトレカ

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新車・中古車のバイクを取り扱うオートパークスカイ(宮崎県宮崎市)は、社長の息子である和田一将氏の主導でマジック・ザ・ギャザリング専門トレカ店「カードショップBIGRED」を運営している。同事業は6期目にあたり、年商は3000万円。同氏は学生時代から同トレカに熱中し、その過程で得た人脈が店舗運営に生きているという。

人脈生かし年商3000万

学生時代の趣味を仕事に

和田氏によると、同トレカは米国発で約30年の歴史があるカードゲーム。米国・日本・中国・ロシアなど世界各国で人気を博し、実力があればプロ契約を結ぶプレイヤーもいるほどだ。

オートパークスカイ 和田一将代表和田一将代表

和田氏は中学生の頃から同トレカに親しみ、大会へ出場したり審判資格を取得したりして、大学院時代まで熱中。その後一度就職したが退職し、実家のバイク店を継いだ。そこで自営業者として仕事をする父の姿を見て「自分の好きなことを仕事にするのは楽しそうだ」と考え、兼業として自身がのめり込んだ同トレカを扱う店の開業を決めた。「トレカ友達が来て楽しめるような、小さいお店として始まった。開店は昼以降で、午前中にバイク店を手伝ってバランスを取った」(同氏)

全国のトレカ
仲間が集う

和田氏は学生時代に大会への出場や審判を通じて、全国に多くのトレカ仲間を作っていた。店舗が正式に開店すると「和田さんが店を始めたってよ」とその界隈で話題となり、図らずもすぐに人が集まったという。また、九州地方で同トレカの専門店は非常に少なかったため、オープンすると県外からも来客や注文があった。同トレカにはまる理由を、和田氏はこう分析する。「ゲームの面白さはもちろんだが、そこで繋がる仲間の存在が大きいかと。利用者さん同士でご飯や飲みに行くことはよくあるし、僕自身の話で言っても海外の友達ができたりする」(同氏)

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第554号(2023/02/25発行)17面

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