今、力を入れているレトロPCのコーナー。今はもう生産されていない、NECのPC9800シリーズなどが並ぶ。
個人からの買取の他、リユース企業からの買取も受け付けている
青春を取り戻せ!
懐かしいレトロPC・中古ゲーム店
「昔持っていたパソコンをもう一度手に入れたい。ゲームセンターでお金を入れないとできなかったゲームを家でやりたい。そんな青春時代をもう一度取り戻したいというニーズに応えています」。そう話すのはアキハバラ@BEEPを運営する、三月うさぎの森法人営業部の丸山満さんだ。
客層は40代の男性がメイン。若い頃パソコンゲームやアーケードゲームに熱中した世代だ。一方、若いお客の姿もある。
「レトロパソコンのゲームに興味はあっても、専門用語も多く、どうやって遊んだらいいか分からない初心者のお客様もいます。接客は親切・丁寧に、を心がけています」と丸山さん。
当店にはパソコン、家庭用ゲーム、アーケードゲームの基板、同人誌などの各分野に詳しいスタッフが7名いる。彼らがお客のサポートに当たっており、初めての来店でも細かく教えてくれる。
丸山さんは「気軽にレトロゲームができる環境を作りたいですね。これからもより一層お客様に寄り添って、ゲームを楽しむお手伝いをしたいと思っています」と話している。
まるでダンジョン!
同店は地下にあり、細い階段を降りたところに入口がある。常に入口はしまっており、ドアノブを回さなくては入れない。まさにロールプレイングゲームの「ダンジョン(地下牢・迷路)」に入るような雰囲気だ
こちらは店内側の扉の絵。看板や扉の絵は、マイコンBASICマガジンで漫画を連載していた、くりひろし氏に描いてもらった。「これを見ただけで懐かしいと感じるお客様は多いと思います」と丸山さん。
アーケードゲームであそぶまで
アーケードゲームの基板を購入しただけではゲームをすることができない。起動させのに必要なコントロールボックス、モニター、コントローラーなどを用意する必要がある。上の写真はそのシステム一式。下の写真は基板の棚。
「昔のパソコンやアーケードゲームはブラウン管でしたので、映像出力の信号も今とは違います。単に今の液晶モニターに繋げば映るというものではありません。専門の知識が必要になりますので、どのゲームを遊びたいか、スタッフに聞いていただくようにしています」(丸山さん)
商品数が多いので、POPや仕切り板を多く設置。どこに商品があるか見つけやすいよう工夫している
とことんマニアックな品揃え!
シャープのパソコンX68000の宣伝用に作られた電飾タワーPOPを復刻。限定受注で注文を受け付けている。さらに「シャープX6800シリーズ」をモチーフにしたプラモデルケースも販売。小型PCラズベリーパイカバーになっていて、外観を人気レトロPCのX68000にできる
中古パソコン雑誌も充実。「マイコンBASICマガジン」をはじめ、バックナンバーを揃える。
ゲームミュージックレーベル「BEEP2+sounds」を立ち上げて作ったCD。人気ゲーム「ザナドゥ」の全機種のサウンドトラックをまとめたもの。全機種・全音源の楽曲を全て当時の実機で録音したこだわりのCD。
オープン | 2015年10月 |
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取扱い商品 | 中古ゲームソフト、レトロパソコン、アーケードゲームの基板、同人誌グッズ、中古ゲームの雑誌・書籍、パソコン周辺機器、CDなど |
スタッフ数 | 7人 |
備考 | 売り場面積/約20坪 「アキハバラ@BEEP」を運営する三月うさぎの森(埼玉県羽生市)はネット系リユース企業で、その他無線機の買取を行う「高山無線」などのサイトも運営している |
第447号(2018/09/10発行)13面