Tokyo135°原宿本店、「ママ振袖」も今風に変身《第196回》

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Tokyo135°原宿本店(東京都渋谷区)

Tokyo135°原宿本店、「ママ振袖」も今風に変身《第196回》

「繁盛店の店づくり」

2019年03月18日

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卒業シーズンの今、自分だけの着物姿で卒業式を迎えたい女子学生が増えている。そんな女性達が訪れているのがTokyo135°原宿本店だ。手頃な値段で個性的なコーディネイトができるだけでなく、「ママ振袖」と言われる母親や祖母が着た振袖をモダンに着こなす提案もしている。


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壁一面を使った振袖のコーナー。帯、帯紐、帯揚げなども一緒に陳列し、コーディネイトがここで完結するようにしている。

 

「ママ振袖」も今風に変身
卒業式は個性的な着物姿で

「卒業式や成人式に、母親や祖母の『ママ振袖』を着たいという若い女性が相談に来られることが多いですね」と話すのは、同店マネージャーの前澤知弥さんだ。その時代の着物は朱赤系が多く、柄も地味目。どうしたら今風になるか悩んで来店するという。「ママ振袖も、流行の柄の半襟を合わせたり、ターコイズのような差し色のある小物を使うことで、グッとモダンになります。

リユースも新品も織り交ぜて、現代風な可愛らしいコーディネイトが提案できるのが、当店の強みです」と前澤さん。着物をどこに着て行けばいいのかわからないという声もある。「振袖は成人式以外にも結婚式やパーティーに来て行けますし、お花見に小紋を着ても華やかな気分になります。お客様が抱いている着物に対するマイナスイメージを1つ1つ払拭し、『着物を着ると楽しい』『ワクワクする』と思ってもらえる、接客を心がけています」

国立競技場にもほど近い同店。2020年の東京オリンピックは「着物業界の1つのチャンス」と前澤さんは捉えている。「着物を着たい、日本文化に触れたいと思っている外国のお客様に向け、二部式の着物や作り帯を提案するなど、手軽に着ていただけるよう、柔軟な発想で企画を考えていけたらと思っています」と前澤さんは話している。

マネージャー 前澤 知弥さんマネージャー 前澤 知弥さん
常識に囚われず、お客様が着たいと思うコーディネイトを提案しています

 

女物着物を仕立て直した洗い張りコーデ!

東京山喜の本社に営業として勤務した後、「着物の可能性をもっと広げたい」と、独立を決意。入社4年目に会社を辞め、2018年7月にフランチャイジーとしてTokyo135°原宿本店のマネージャーに就任。

Tokyo135°を希望した理由は「着物を知らない層にアプローチできるから」。「原宿という、流行の発信地で、新しい着物のコーディネイトやリメイクを提案し、どれだけ受け入れられるか、試してみたいです」前澤さんが着ている着物は、女物のお召を洗い張りし、仕立て直したもの。羽織も男物の無地の着物を洗い張りしリメイクした。通常、羽織は襟を返して着るが、襟を返さず、そのままストンと着られるようにした。

こうした経験が活かされたエピソードがある。50代の男性が「少し傾(かぶ)いた着物をつくりたい」と相談。前澤さんは、女性物の訪問着を男物への仕立て直しを提案。男帯も袋帯から仕立て替え、斬新なコーディネイトに作りあげた。「お客様は『これを着て旅行に行き、みんなをびっくりさせたい』と喜んでくれました。お客様の要望に応えられるよう、先入観を持たずに、接客をしていきたいと考えています」

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ショーウインドウには常に振袖を展示。男物、子どもの着物も飾り、外から見て何があるか、パッと見てわかるようにしている。また、入り口は開けておき、入りやすさを演出

IMG_7336.jpg店内は白で統一されていて、とても明るい

IMG_7238.jpg袴のコーナー。二尺袖・袴のレンタルは9月から翌年1月末頃までレンタルしている

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インスタを見て「一式ください」
同店のインスタグラムのフォロワーは1万人以上。コーディネイト例も多くアップしており、その組み合わせ一式を購入するお客も多い。「写真は明るく、影を作らないように撮影しています」と前澤さん。見せ方にもメリハリをつけている

IMG_7327.jpg海外のお客に人気の羽織。ジャケット感覚で着られるところが受けている

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SNSに着物をアップするため、トルソーに着せる時も、シワに気をつけ、帯もしっかりと結ぶ。着た時のイメージが湧くように、高いクオリティを維持している

IMG_7296.jpgおしゃれな帯留や半襟なども揃えている

Shop Data

オープン 2005年10月。2014年4月に現在の場所に移転
取扱い商品 振袖を中心としたリユース着物、帯、小物(新品)
スタッフ数 5人
備考 店舗面積/16.4坪
中古の割合/中古:新品=6:4
店頭在庫/約2000点 着物は400~500点
客単価/約1万円

Tokyo135°はリユース着物ショップ「たんす屋」の東京山喜が運営するブランド。 大学生とのコラボから誕生し、現在全国に8店舗展開している。

第459号(2019/03/10発行)10面

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