チケットゾーン、若年層集客で伸びる金券店

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チケットゾーン、若年層集客で伸びる金券店

2015年11月05日

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大阪駅前ビルー。ここは国内有数の金券ショップ密集地で、約25店が鎬を削る激戦区だ。「既存のお客さん相手だけでは伸びない」と言い、金券ショップを利用したことがない若年層を集客しているのが、同ビルで1店を運営するチケットゾーン(大阪府大阪市)だ。その戦略に迫る。

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チケットゾーンの売り場は約23坪と、省スペース型の金券ショップとしてはやや広めだ。店舗手前にカウンターという構造でなく、売り場の4割弱を待合スペースとする。柔らかな丸椅子や無料のウォーターサーバーを設置しており、お客は寛げる。また内装設計も著名なデザイナーが担当しており、若い女性客でも来店しやすい雰囲気だ。

薄利多売の金券ビジネスからすれば、商品を並べないスペースを取るのは一見すると非効率かもしれない。だが同社の坪売上高は上々。普段金券ショップをあまり利用しない10代後半から30代のお客を増やし続けているからだ。

「他店に比べ、圧倒的に若いお客さんが多い実感があります。これまでほぼゼロだったのが、レジ客全体の2割強にまで拡大しています」(松村社長)

このエリアの金券ショップ中心客層は40代以上の男性。買取金額の高さや販売価格の安さでお店を選ぶ、シビアな客層だ。ここをターゲットに他店と価格競争を続けても伸び代が少ないと考え、同社は2年前に若年層の開拓を始めた。

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378号(2015/10/25発行)3面

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