〈市場予測〉ブランディア、独自のポジションとれる企業が残る

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〈市場予測〉ブランディア、独自のポジションとれる企業が残る

2017年01月11日

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ブランディア(デファクトスタンダード) 植松勇人取締役ブランディア(デファクトスタンダード) 植松勇人取締役

オークションや買取店、フリマアプリなど多種多様な展開が2016年も見られました。2017年以降も続くでしょう。リユース系のCMも増えているし、中古や買取りが加速度的に消費者に近づいています。

ただ、買取店が乱立し選択肢が増えてレッドオーシャンの様相を呈してきた。今後は、独自のポジションがとれる企業が残ると思います。どこを使おうかと考えた時に、明確な理由を提示できる所。ブランディアは「利便性」で一番に想起されることを目指しています。店舗に持ち込む手間なく、1点1点出品する必要もない。

これまで中古ビジネスの成功のセオリーは、店舗網を広げたり取扱ジャンルを広げていくことでした。しかし当社はITの力で特異なポジションがとれていると思う。これをより磨き上げていくつもりです。ブランドとファッションに特化した宅配買取業者は他に多くありませんから。

Keywords

  • 中古が消費者に加速度的に接近
  • 利用の「明確な理由」提示できるか
  • 「中古だけ」の枠組み破る

セカンドブランド対象

ブランドやアパレルを3レイヤーに分けると、一番上がハイブランドで、その下に有名だけど手に入れやすい価格帯の商品群がある。一番下がファストファッション。

フリマアプリはファストファッションがメイン。利ザヤが取りづらい価格帯の商品ですが、個人間売買で物量を多くして採算をとっています。

一番上のレイヤーは、粗利単価が高く1点1点で利益がとれるけど、既存の質店とブランドリユース店が対象としている領域です。レガシーの業界なので、対決しても仕方ない。

私たちはセカンドブランドを対象にすることで住み分けができています。

相場感が無く値付けが難しい上に、単価が低く利益がとりづらいセカンドブランドですが、ITと組み合わせて当社は課題をクリアしている。DeCoシステムという基幹システムを開発し、それまでプロの仕事だった鑑定を、ブランド名など選択していくだけでパート・アルバイトさんでも難なくできるようにしました。また、1000万件以上の過去の売買データをベースに、システムが自動学習していくことで精度の高い値付けも可能にした。ITであらゆる省力化を行っています。

会社概要
本 社 東京都大田区
事業内容 買取サイト「ブランディア」の運営等
売上高 96億2千7百万円

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407号(2017/01/10発行)3面

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