《チケット売買講座9》発行枚数減も相場は下落

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《チケット売買講座9》発行枚数減も相場は下落

2016年11月25日

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チケット売買講座(9) 年賀はがき

今回は年末も間近という事でタイムリーな年賀はがきについてお話しさせて頂きます。

2017年度年賀はがきの発行予定枚数は約28.5億枚と、去年の約32億枚から比べると大幅に減少しています。その影響から発売当初は金券ショップの在庫が品薄になるのではという意見や年賀はがきの人気も落ちており、さほど影響はないのではという両極端な意見がありました。

ただ、ふたを開けてみると年賀はがきの安売りが既に始まっています。売れ行きが悪い、極端な安売りが始まる前に先にさばいておこうとする戦略等の理由が考えられますが、発売当初高買いをしていた業者からは買取価格よりも安い価格で販売されていて困っているというお声を聞きます。ただ、今年は例年と比べても安い販売に走るのには、実は他にも理由があるからなのです。

発行枚数減も相場は下落

それは、郵便局で年賀はがきを切手に交換する際に、身分証明書か郵便局で購入した際の領収書の提示が必要になるというものが全国的に見かけられるようになったからです。

例年年末になると売れ残ってあふれている在庫を交換するために業者が郵便局に持ち込みすることが多くあります。ただ、買い取った商品の中には、本当に存在するか定かではありませんが、郵便局員がノルマの為に自身で年賀はがきを買取した"自爆営業"により持ち込まれたものも含まれている可能性があります。

そうすると、古物商で買取した法的になんら問題ないものだといってもやはり交換はしにくくなるというものです。そのため、例年ほど余った在庫を郵便局に出すことが出来ないため、年賀はがきとしての価値があるうちに在庫を減らそうと金券ショップ等が安売りに走っているということが考えられます。

今年の年賀はがきの相場は下記の通りになっています。(参考価格)

年賀はがきの相場表を見てもわかるように無地・普通紙に関しては、例年11月下旬までは買取相場はここまで下落することなく安定した利益を生み出していました。特に、業者や企業からの大量発注が激減したという事も相場下落の要因の一つだと思います。

《ゼロから始めるチケット売買講座》芳村隆夫マルトクチケット
芳村隆夫 事業部長

<プロフィール>
富岡開発㈱が運営する金券ショップ。6年前に㈱甲南チケットから東京4店舗を事業譲渡後、2015年3月に屋号変更を行う。現在FC含め9店舗(東京・静岡)。

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404号(2016/11/25発行)3面

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