《全国ダーツの旅☆石川県》金沢 花友禅、黒羽織の独創リメイク

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《全国ダーツの旅☆石川県》金沢 花友禅、黒羽織の独創リメイク

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リサイクル通信 全国ダーツの旅
~石川県 編~

ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー

高身長女性喜ばせた

アンティーク羽織は色柄ともに大胆で、着物好きの女性に人気がある。しかし昔の女性は小柄なので、現代の高身長の女性に合うものはなかなかない。そんなアンティーク着物をなんとか活用してもらおうと、リサイクル着物の金沢 花友禅(金沢市窪町)では、着付け講師や専属の縫い子が独創的な丈出しや裄出し方法を考案し、リメイクしている。

アンティーク着物は年代問わず人気があるアンティーク着物は年代問わず人気がある

今年春、同店の常連客で着物好きの40代の女性がアンティークのしゃれた柄の黒羽織を気に入った。しかし女性の身長は163センチで、そのまま着ると短めのハーフコートのように見え、手首もにょっきり出てしまっていた。そこで大工久美子店長は縫い子と相談。袖裏を身頃に回すなど工夫して、身丈を20センチ以上だし、裄も袖口内側部分にある共布を解いて長くして、女性にぴったりのサイズに仕立て直すことに成功した。

リメイク代は羽織の代金を超えてしまったが、女性は娘の大学の卒業式にその羽織を身に付けて出席できた。

この話にはおまけがある。その羽織がきっかけで、女性は自分の母親の着物も、リメイクすれば着られることに気づいたのだ。

「そのお宅には、実はお客様のお母様の着物がたくさんあったのですが、小さすぎてお蔵入りになっていたのです。今度はそのご相談にものらせて頂きたいと思っています」(大工店長)

金沢 花友禅 大工久美子店長金沢 花友禅
大工久美子店長

389号(2016/04/10発行)13面

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