「ワクワク」求めて骨董の世界へ ー とうさい堂(美術商) 齋藤達彦氏

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「ワクワク」求めて骨董の世界へ ー とうさい堂(美術商) 齋藤達彦氏

2018年01月05日

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とうさい堂 齋藤達彦氏とうさい堂(美術商)
齋藤達彦氏  

齋藤達彦さん(30)は慶応大学卒業後、広告代理店に勤務。その後「自分がワクワクする仕事」を求めて古美術・骨董店で修業。8月に独立を果たした。現在は無店舗で骨董の売買を行っているが、谷根千に実店舗も開業したいと話す。

 −−古美術・骨董事業で独立されましたが、どうですか。

  先日、感動したことがあったんです。ある材木店から古文書が出てきてそれを鑑定する機会がありました。協業先に見てもらったのですがそれが天保の時代、飢饉の時のものでした。「材木屋を営めているのは幕府のおかげ。今財政的に困窮していると思います。一町民に解決策は思いつきませんが、一千両を献上させてください」という内容のことが書かれていたんです。

 −−一千両って今の価値に直すとどのくらいでしょう。

  計算の仕方によりますが、だいたい1億円くらいです。そして「50年、100年商売を続ける中でもし当店が困窮することがあれば、取り計らってもらえないでしょうか」と続いていました。子孫のこと、後世のことを考えるなんてなかなかできないですよね。

  日本は100年以上続く企業が多くて、世界シェアの80%を占めています。後世のことを考える、心をつないでいく経営は日本ならではの成功例だと思って感動したんです。

 −−そもそも、なぜ骨董の世界に入ろうと思ったんですか。

  歴史や文化が好きだったんです。選択肢として研究者や学芸員もありましたが、ワクワクしないなと。広告代理店をやめて次の仕事をしようとした時に、好きなことを仕事にしようと決めました。ビジネスにも関心が高かったので、歴史のあるモノに触れながらビジネスもできる骨董・美術商になろうと決めました。

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430号(2017/12/25発行)19面

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