子供服の キャリーオンが、会員数5倍増に備えて体制強化進める
2018年06月27日
子供服の キャリーオン
商品管理システム増強
会員数5倍増に備えて
会員数2万1000人の子供服オンライン買取販売サービスを展開するキャリーオン(東京都港区)は、更なるサービス拡大に備えて在庫管理システムの拡充と人材確保に乗り出した。
同社は4月に第三者割当増資を実施し、1億円を調達。この資金を活用することで、会員数増に耐えうる商品在庫管理システムを構築したい考え。
併せて人材採用も行う。直近では6月に本社兼作業所を移転し、20坪から70坪へ商品保管のキャパシティを拡大している。
「ユーザーの心を掴めれば一気に成長するサービスだと思っている。2019年には10万人まで会員数を増やせると思う。そこに向けて体制強化していく」(吉澤健仁CEO)。
▲吉澤健仁CEO
同社は0~5歳の子供を持つ母親をターゲットに子供服売買のウェブサービスを運営。
出品者は同社が用意する専用の袋に売りたい子供服を詰めて配送するだけ。
「フリマアプリなどに時間をかけたくない層に支持を得ている」(吉澤CEO)。
商品到着後に査定・買取をしてECに出品する。
▲届いた商品の撮影に取りかかる様子。出品に手間がかからないところが忙しい主婦層の心を捉えた
▲個別IDで出品データを入力することで「仮想フリマ」をつくっている
「CtoCと買取販売のいいとこどり」(吉澤CEO)の仕組みを強みとしていると言う。
例えば商品は出品者ごとにケースを用意し在庫管理。
EC出品時は出品者をID化して商品と紐づける。
これにより、出品者のプライバシーを守りつつもIDから子供服の趣味やサイズなど好みの近い出品者を見つけて購入することができる。
同社はタマホームと提携し、住宅展示場へ訪れる家族にユーズド子供服のプレゼント企画を行ったり、内閣府と共同で子供服を活用した寄付プログラムも行ったりしている。
【キャリーオン】
子供服を売り買いするためのサービス「キャリーオン」を手掛ける。2014年にグッドデザイン大賞を受賞した。資本金は1億3200万円。
第442号(2018/06/25発行)3面