さとし書房、「赤本」早稲田近くで受験生が活用

検索

さとし書房、「赤本」早稲田近くで受験生が活用

2018年09月12日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

3C_1.JPG▲赤本だけで棚が埋まる

赤本特化の古書店 
早稲田近くで受験生が活用

私大の雄・早稲田大学の近くに各大学の過去問を集めた参考書「赤本」に特化した書店がある。軒先に並ぶ赤本の山がひときわ目を引くさとし書房(東京都新宿区)は、熱心な受験生に重宝されてきた。16坪の店内の半分近くを赤本が占めている。赤本は各大学の受験科目の過去問3~6年分ほどが収録された問題集。大学受験生の他、教員や塾講師が活用する。過去問の演習に利用される為、同店は原則書き込みの無い赤本を揃える。

赤本は古くなるほど価値が上がる。類似問題が出題される可能性が高まる上、学習参考書の性質上、きれいな状態で保存されることが少ないためだ。新刊で2000円程だが、同店で扱う昭和40年代発刊のものなどは 最高で5000円になる。都内の学生や教師の他、早稲田大学のオープンキャンパスで上京してきた学生が街歩きをしているときに見つけて来店する。

「受験で赤本を買っていった学生が、教員になってまた買い求めに来てくれることもありますよ」(佐藤敏店主)。さとし書房は創業44年を迎える。当初は新書を中心に扱っていたと言うが、立地柄か自然と赤本が集まるようになってきたと言う・現在も仕入れのほとんどは店頭買取り。「受験が終わった後、親御さんが売りに来るんです」(同店主)。

拡大.jpg▲佐藤敏店主

第447号(2018/09/10発行)3面

Page top
閉じる