
中古市場では、デジタル化で古本やゲームの需要が縮小する一方、トレカやレトロゲームなど、強烈なIP群に支えられた商材の需要が続くという二つの動きが並行している。テイツー(岡山県岡山市)の藤原克治社長は、こうした環境変化の中で、"得意なエンタメ領域を深めることが事業の軸になる"と語る。揺れ動く市場で、どの領域に軸足を置くのか。藤原社長が語る市場観をもとに、その方向性を示す。
テイツー
リアルな体験価値ある「トレカ」
リスク高いからこそ勝ち筋ある
代表取締役社長
藤原 克治氏
デジタル化が進むからこそ
「モノ」の価値が際立つ
──2026年に向けて、リユース市場、特にエンタメ領域の環境はどう変化していくと見ていますか。
藤原 ひとつ大きな点は「デジタル化」への対応です。我々の祖業である「古本」は、電子コミックの普及により市場全体が縮小傾向にあります。ゲームソフトもダウンロードが主流になりつつあり、パッケージの中にQRコードだけが入っている形態も増えてきました。物理的なメディアが減っていくことは、リユース事業者にとって逆風になるでしょう。
ただ、デジタル化が進むからこそ、逆説的に「モノ」としての価値が際立つ領域もあります。
第623号(2026/01/10発行)5面


