中古家電事業のセカイズ、寮の運営会社に定額サービスを始動

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中古家電事業のセカイズ、寮の運営会社に定額サービスを始動

2019年02月19日

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3-A-2.jpg▲全国9カ所にリユース拠点を持ち家電を再生する

寮の運営会社に定額サービス
家電納品、メンテ等総合請負い

中古家電の買取再販事業等を手掛けるセカイズ(旧社名:中部リユース・愛知県岡崎市)が、寮を保有する大学や企業に対し、家電の納品やアフターメンテ、入替え等の総合サービスを定額制で請け負う事業を始動している。同社は全国に延べ57万戸存在する家具家電付き集合住宅を対象に、使用された備品の再商品化業務を行っている。

年間に引取る家電台数は50万台。うち半数をその集合住宅運営会社に再販するという事業モデルで、年商38億円を上げるほどまでに成長してきた。この事業のスキームを学生寮や社員寮にあてはめ、寮の運営元から備品管理に関わる業務を丸ごと請け負い、収益化するというのが新たな取り組みだ。既に愛知県内の大学数校、都内の日本語学校、大手メーカーの期間工が生活する寮などへ、家電の納品を始めている。「既存事業で蓄えた資金を頼りに、まずは新品家電を寮に納品。

その後1~2年を目安に、クリーニングや入替えを実施していく。寮をトータルサポートできる事業体にまで成長させていきたい」(谷村尚則社長)また、人口減に関連し空き家問題が叫ばれる中、集合住宅の住戸において両隣を他の住戸に挟まれた「中住戸」は空室となりやすく、入居率を下げる原因となっている。同社は愛知県内のある住棟3棟で行ったトライアルで、中住戸の物件に新品家電を納品し家電付き物件と打ち出したところ、角部屋より先に入居者が決まった例があったという。

3-A-1.JPG▲谷村尚則社長

第457号(2019/02/10発行)3面

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