【注目の取組み】宝石ベンチャーのリカラットが小学校で「宝石講座」開催

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【注目の取組み】宝石ベンチャーのリカラットが小学校で「宝石講座」開催

2019年09月08日

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幼少期より宝石に親しんでもらうことを目的に2年続けて開講。今年は小学校1年生と2年生向け、2部構成の講座に約200名の児童が参加した。

15_p1.jpeg▲自己紹介で自身も小学校2年生と幼少の子を持つ父親だと語る小山代表。「知っている宝石を教えて下さい」と語りかけると、宝石をテーマにしたアニメ『魔法つかいプリキュア!』の影響からか、あるいは昨年参加して宝石に対する興味が高まったのか、児童の手が一斉に上がり、レアな宝石の名前が次々と出てきた。

宝石専門メディアや宝石鑑定サービスを運営するリカラット(東京都台東区)は、7月29日に東京都港区の公立小学校で2年生向けの「宝石講座」を開催した。本講座はサマースクールの一環で、幼少期より宝石に慣れ親しんでもらうことで宝石リテラシー向上を目指す目的で行われており、今年で2年目を迎えた。

今回は7月22日が小学校1年生向けで「ダイヤモンドの見分け方」をテーマに、7月29日が小学校2年生向けで、「世界の宝石たち」をテーマに2部構成で開催され、2日合わせて募集を大きく超える約200名の児童が参加した。いずれも講師はリカラット代表で宝石鑑定士でもある小山慶一郎代表が務めた。

「世界の宝石たち」は、各テーブルに通常ではなかなか目にしない宝石を配り、小山代表の指導のもとペンライトで照らして、光学効果を体感する参加型の内容となっていた。欧米諸国では、宝石学会や博物館が中心となって幼稚園や小学校に多くの講演を行うことで興味を高めているが、日本ではそのような取り組みはほとんど行われて来なかったという。宝石を正しく理解するには鉱物系の知識のほか、自然科学や地質学などの広範なバックグラウンドが必要だ。

「宝石講座を通じて、子どもたちが理科系科目の全般に興味を持つきっかけになれば」と小山代表は語っている。

15_p2.jpeg▲児童たちのテーブルに参加し、ブラックスターサファイアとアレキサンドライトをペンライトで照らす小山代表。

15_p3.jpeg▲ブラックライト(長波紫外線)を当てると蛍光するハイアライトオパールをペンライトで照らし、色の変化を見守る児童たち。

15_p4.jpeg▲講座終了後、リカラットの小山慶一郎代表のもとに質問するために集まった児童たち。参加した児童は男女半々の割合で、宝石に対する関心の高い男子生徒が多いのが印象的だった。最後のメッセージは「宝石は世界中でとれる。宝石だけじゃなく、世界はいろんなものであふれている!世界に目を向けるともっと楽しい」。講座は宝石を切り口に、子どもたちの視野を広げる内容となっていた。

第470号(2019/08/25発行)17面

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