ブックストア・エイド、書店・古書店を救う基金がスタート

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ブックストア・エイド、書店・古書店を救う基金がスタート

2020年05月13日

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新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている全国の書店・古書店を支援するクラウドファンディングプロジェクト「ブックストア・エイド」が4月30日からスタートしている。運営事務局の一人、編集者の武田俊さんに概要を聞きました。

ブックストアエイドのメインビジュアルブックストアエイドのメインビジュアル

このプロジェクトの発端は運営事務局の一人である阿久津隆さん(本の読める店fuzkue店主)が「書店のための基金が作れないか」と考えたのが発端。ブック・コーディネーターの内沼晋太郎さん、編集者の武田俊さん、クラウドファンディング・プラットフォームMOTION GALLERY代表の大高健志さんが集まり、「ブックストア・エイド」の立ち上げを4月21日に決定。書店員の花田菜々子さんも加わり、4月30日からプロジェクトをスタートさせた。

目標金額は6000万円。5月12日現在、2000万円を超える金額が集まっている。  「このプロジェクトは、暮らしの中で本と出会う場所を減らしたくない、好きな本屋さんに無くなってほしくないという思いから始まっています。そこに新刊書店・古書店という括りは関係ありません」と武田さん。  

プロジェクトのスタート時は「書店」とだけ表記していたが、新刊書店を想起させるとして「書店・古書店」と並列で表記するようになった。

参加書店増加が 成功のパターン

このプロジェクトは支援を受けたい書店・古書店に参加を表明してもらい、それらに支援金を分配するシステム。参加条件は実店舗があることだ。

開始後も参加店舗を募っており、当初50店舗ほどだったが、5月5日現在81店舗まで増えている。新刊書店・古書店の割合はほぼ半々だという。  

「後から入ることで、パイを奪ってしまうのではないかと参加を遠慮している店舗も多い。しかし、クラウドファンディングの成功パターンは、参加した方達の呼びかけで支援金を増やしていくパターン。もっと多くの店舗に参加してもらいたいです」と武田さんは語る。

多様化する書店の業態 均等支援を模索

一方で、情報の拡散がインターネットメインになっていることによるジレンマもある。武田さんは「丁寧に説明をしようとすると文面が長くなり、理解してもらいにくい。逆に単純で分かりやすい文章にすると、誤解を招いてしまうことにも繋がる。デジタルディバイド(情報格差)の問題もあり、IT技術に疎い店舗には情報が伝わりにくい。今後は色々なメディアの力も借り て、周知できるようにしていきたい」と話す。  

支援金はリターンの「図書カードネットギフト」「Bookstore AID図書券」(参加店で使用可)」「BookstoreAID特典本」の原価、それに必要経費を引いた残額を1店舗あたり100万円を上限に支給する。100万円では存続が難しい場合は、状況を申請してもらうことで、支援金を増やすことも考えている。   

「参加店の中には、地方で5〜6店舗展開しているチェーン書店や、ギャラリーを併設していて家賃負担が多い書店などもありました。私達が思っているより、書店・古書店のビジネスモデルは多様化していると感じています」と武田さん。  

目標金額の6000万円が集まった場合には、さらなる支援を募るためにストレッチゴールを設定してプロジェクトを続けていく予定だ。

編集者の武田 俊さん編集者の武田 俊さん

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