日本の中古スマホ活用、米より遅れ

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日本の中古スマホ活用、米より遅れ

2020年07月06日

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意識調査

"前の端末" 6割が自宅保管

情報流通支援サービスのオークネット(東京都港区)が運営するオークネット総合研究所はMMD研究所(東京都港区)と共同で、「2020年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」を実施した。第1弾となる今回は、通信事業形態が類似する日米のモバイル端末の利用状況を比較する。

同調査では、以前利用していたモバイル端末の処分方法について聞いたところ、日本では「自宅保管」が最も多く60.0%、次に「キャリアの下取り(20.7%)」、「中古買取店への売却(5.6%)」となった。

一方で、同様の質問をアメリカ在住の男女に行うと、1位の自宅保管(47.7%)、2位のキャリアへの下取り(19.0%)に続き、「家族・友人に譲った(11.6%)」が挙がった。これは日本より9.6ポイント多い。

次に端末を売却した日米の男女に次の3つの処分理由が当てはまるかどうかを質問した。当てはまる、やや当てはまると答えた人は「処分した際に得られる金額が高い(日本:58.7%、アメリカ:41.3%)」「処分が簡単(日本:75.5%、アメリカ:71.7%)」「きちんとデータが消去されて安心(日本:63.6%、アメリカ:77.2%)」という結果になった。

中古端末を使用する人は日本では全体の6.1%、アメリカでは10.4%。日本では中古の比率が2016年4月の調査から4.3ポイントアップした。

購入する理由の上位に挙がるのは、日米ともに「新品より価格が安いから」「SIMフリー端末が欲しかったから」だ。

日米の中古端末を購入した理由

中古端末に期待するのは日本は「しっかりと動作確認されている(30.4%)」だが、アメリカでは「購入後すぐに使える(40.4%)」が最も多い。

日米の中古端末に期待すること

昨秋の改正電気通信事業法の施行もあり、今後の国内中古市場拡大への注目が高まる。

 

〈調査概要〉
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年3月19日~20日
調査対象:15~69歳の男女 日本1013人、アメリカ1119人

第490号(2020/6/25発行)14面

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