増える買取FCの古物市場
2022年06月29日
コロナを契機とし、買取専門店FCを展開する本部企業による古物市場への参入が相次いでいる。主要なFC本部は独自の古物市場を持つことが当たり前になりつつある。ただ、古物市場が既に多数存在しており、運営を成り立たせるのは容易ではない。FC本部運営による古物市場の動向を考察した。
オークション運営当たり前の時代に
入口だけでなく
出口まで支援
コロナを契機に、ブランド品等を扱う古物市場を中心に開催方式の主流が入札式になった。これにより、開催が容易となったことが、買取専門店FC本部の古物市場参入につながった面がある。
| FC店屋号 | 企業名 | 古物市場名称 |
|---|---|---|
| エコリング | エコリング | EcoRing the Auction |
| おたからや | いーふらん | おたからやオークション |
| 買取大吉 | エンパワー | DAIKICHI AUCTION |
| かんてい局 | FTC | FTCオークション |
| こやし屋 | トリアイナ | Vintage Camera Auction |
| Vintage Watch Auction | ||
| NAMARAオークション | ||
| 大黒屋 | 大黒屋 | DKオークション |
| ブランドオフ | K-ブランドオフ | JBA日本ブランドオークション(金沢) |
| JBAライブネットオークション | ||
| JBA日本ブランドオークション(東京) | ||
| ブランド楽市 | Rs-JAPAN | Rsオークション |
| ブランドリバリュー | STAYGOLD | リバオク |
これまでFC本部は、看板の知名度や査定・真贋など買い取れるように加盟店をサポートするのが中心だった。古物市場を始めることで入口から出口まで支援できる体制が整うため、加盟店募集の際にアピールできる。
また、古物市場では、落札額に応じた手数料を支払うのが一般的なため、本部も新たな収益を生むことができる。そのため、多くのFC本部が古物市場を運営するに至っている。
第538号(2022/6/25発行)24面


