中古家電売上2倍に、外国人技能実習生の流入で

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中古家電売上2倍に、外国人技能実習生の流入で

2022年10月02日

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6月よりコロナウイルスに関連する入国規制が緩和され、外国人技能実習生が日本に戻ってきている。彼らを受け入れる企業は、日本で生活を送るために必要な生活家電を準備する。その動きを受け中古家電の需要が伸長している。

愛知県は、コロナ前の2019年の統計で外国人技能実習生が日本一多い。愛知県でリユース業者に中古家電の動きについて聞いたところ、昨対比で売り上げが大幅に伸びているという。

よく売れる5キロの洗濯機よく売れる5キロの洗濯機の価格は1万5000円~2万円程度(エレクトリックマーケット刈谷店)

冷洗に加え電子レンジやエアコンも売上増

愛知県のリサイクルショップ、エレクトリックマーケット刈谷店では、6月に中古家電の売り上げが急増した。昨年同月比で2倍以上だという。

外国人技能実習生を雇用する企業からの注文が増加。オーダーされるのは冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンだ。冷蔵庫は350ℓの容量のものがよく売れた。白井昌司店長は「雇った実習生は3~4人で一つの部屋を使うので、それに合わせた容量なのだと思います」と話す。洗濯機は縦型5kgが需要の中心。エアコンは気候や新品の値上がりなどの事情も絡んだため、1日に5~6台取り付けを実施するほどの盛況ぶりだった。同店には資格持っているスタッフが3人いるため、2週間待ちの店も多い中、注文が入ったその日のうちに取り付けできる。

一方、以前は売れていたのにも関わらず今回は注文が入らなくなったものもあるという。テレビだ。理由について「以前は日本語の勉強のために設置していたようですが、NHKの受信料を節約するためにやめたのだと思います」と白井店長は推測する。コロナ前にあたる2019年などに比べ、受信料の支払いに関する取り締まりが厳格になったことが影響しているようだ。

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第544号(2022/9/25発行)17面

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