倉敷市が「一時多量ごみ」運搬の許可制度、遺品整理など限定的に

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倉敷市が「一時多量ごみ」運搬の許可制度、遺品整理など限定的に

2023年02月08日

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岡山・倉敷市で近く、一時多量ごみにおける収集運搬許可制度が始まる。市のホームページによると、遺品整理などに伴い一般家庭から一時的に多量に排出される一般廃棄物に限定して「一時多量ごみ」とみなし、これの収集運搬許可を事業者に対して認めていく。従来は排出者自ら、小分けにしてごみステーションに出すか、環境センターや清掃工場へ搬入するか、もしくは粗大ごみの戸別収集制度を利用するしかなかった。遺品整理などの需要の高まりに伴い、ごみの収集運搬をする事業者を増やすことで、市民の利便性を上げる狙いとみられる。

リサイクル通信イメージ画像03 

同制度を利用する者(排出者)が市に利用申請した後、排出者と許可業者が契約を交わす流れとなる。市がその契約に対して承諾すると、ごみの搬入が正式に認められる。排出者は許可業者に対して、手数料を支払う。  

従来、遺品整理などの現場において、古物商許可証のみを持つ事業者が一般家庭ごみを搬出する行為は認められていない。今後この制度下で市から許可を得た古物商事業者が、ごみの搬出もできるようになれば、サービス展開がしやすくなる。  

孤独死現場を例にとると、体液が家財に付着し異臭の原因となり、親族や近隣住民、物件オーナーからごみの撤去を迅速に求められる場合がある。ごみの収集日などとの兼ね合いで、迅速に対応できなかった課題の解消につながるともみられる。  

こうした遺品整理ごみなどの収集運搬許可を限定的に認める自治体には、福岡市や神奈川・川崎市などで先例がある。

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