シニアの終活 6割未着手

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シニアの終活 6割未着手

2023年05月26日

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女性誌「ハルメク」をグループで発行するハルメクホールディングス(東京都新宿区)が50~70代の男女2000人を対象に行ったアンケート調査の結果によると、6割の人が「終活」が未着手という。リユース市場として注目すべき、モノの整理・処分の実態については、終活の意識の高い人の間でも2割弱しかやり終えていないようだ。まだまだ買取りなどでアプローチできる可能性があり、リユース市場が成長できるポテンシャルの高さがうかがえる。

データ

(出典: ハルメク 生きかた上手研究所調べ)

意識高い人でもモノの整理済み2割弱

シニアの終活 6割未着手 2023年調査 「終活」実施状況

終活の実施状況としては、「すでに始めている」が39.2%だった。男女別では、男性が35.3%、女性が43.1%だった。

さて、すでにやり終えた終活のうち、モノのリユースに関わる項目を見よう。今回、終活そのものが「既にやり終えた」「必要だと思う」と答えた784人のうち19.5%の人が「家具や家の中の荷物整理・処分」が済んでいる。また、同じく17.2%の人が「衣服やアクセサリーなど身につけるものの整理・処分」が済んでいる。

シニアの終活 6割未着手 「すでにやり終えた」終活について

一口に終活と言っても、お墓の準備や、加入保険の整理・見直しなど多岐にわたる。モノの整理処分については、終活の意識の高い人の間においてもまだ8割以上が完了できていない状況だ。

尚、モノかコトか、おカネのどれを遺したいかの質問については、2000人のうち37.1%の人が「おカネを遺したい」を選択。モノの処分においては、リユース事業の買取サービスにより「おカネを遺したい」を叶えられるため、リユース事業者としてこの状況はぜひおさえておきたいところだ。

調査方法:ウェブアンケート
調査対象:50~79歳の男女、2000人(男1000人、女1000人)
調査実施日:23年2月15~28日調査対象

第560号(2023/05/25発行)15面

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