《繁盛店の店づくりVol.198》SEAL 表参道本店、廃タイヤから生まれた機能性高いバッグ

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《繁盛店の店づくりVol.198》SEAL 表参道本店、廃タイヤから生まれた機能性高いバッグ

2019年04月17日

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《繁盛店の店づくりVol.198》

SEAL 表参道本店(東京都港区)

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▲表参道本店があるのは、地下鉄の駅から少し歩く、骨董通りから一本入った通り。「ゆっくり商品を見ていただきたいので、多くの方が通るところから少し離れた場所にしました」と堀池さん

aaa.jpg▲モンドデザイン 代表取締役 堀池洋平さん

前職のデザイン会社に勤めている時から、廃材を使った製品を作りたいと考えていた堀池さん。タイヤチューブに出会い、2006年に会社を設立。2007年に最初の製品を発売した。「今後はさらに海外への販路を広げていきたいですね」と話す

商品をデザインする時のポイントは「魅力的かどうか」。エコだから購入するのではなく、デザインや機能性に魅力を感じてもらえるように考えています

廃タイヤのチューブをメイン材料に、洗練されたデザインのプロダクトを生み出しているブラン「SEAL」(運営:モンドデザイン【東京都港区】)。エコでありつつ、デザイン性・機能性の高さで人気を呼んでいる。

高熱や激しい泥汚れなど苛酷な環境で使われてきたタイヤのチューブ。そのチューブを再利用し「SEAL」のバッグは耐久性に優れ、汚れもつきにくく手入れも簡単。機能性を追求したデザインも人気で、購入者の40%がリピーターになるという。ネット販売からスタートし、8年前に表参道本店をオープン。5年前に卸販売をやめ、直営の3店舗とネット販売のみにした。「商品を理解し、納得した上で購入していただきたいと思ったからです」とモンドデザイン代表取締役の堀池洋平さん。

同社ではお客がいつ、どんな商品を購入したかデータ化しており、全スタッフがそれを共有。そうした情報を元にした、丁寧な接客でコアなファンが増えた。8割は男性客で30~40代が多いが、年齢層は幅広い。「実店舗は空間や会話を楽しんでもらうためのもの。その日は購入しなくても、店舗での楽しかった思い出はいつか購入に繋がります」と堀池さん。売り上げの7割はネット販売だが、「ネットだけではリアル感がない。実際にスタッフと話ができることが大切だと感じています」と話す。

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▲リピート率40%!コアなファンが増加中
コアなファンを持つSEALの製品。こちらの男性は2年前に初めて購入して以来、今まで6個ほどバッグを購入するほどのファン。「SEALのバッグはデザインもよく機能的。愛用のこのパラシュート生地を使ったバッグは軽くて、雨を弾いてくれますね」と話す。取材日には新たにPCなども収納できるバックパックを購入した

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▲タイヤチューブはタイから輸入
材料の廃タイヤのチューブはタイから輸入している。現地で回収、洗浄し、扱いやすい大きさに裁断して日本に送られる。以前は日本で調達していたが、日本ではチューブを使用するタイヤが少なく足りなくなったために、輸入している

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▲こだわりの「メイドインジャパン」
SEALがこだわっているのは「メイドインジャパン」であること。高い技術を持った日本の職人が手作業で丁寧に仕上げている。チューブは平らではないため、型紙のサイズより少し大きめに裁断してからカットしたり、うねりを抑えるために、縫製で調整したりしている

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▲表参道本店では、厚みのある棚板を採用。また、棚の下に証明を入れるなどして、高級感を演出している

IMG_0340.jpg▲店頭には材料である廃タイヤのチューブを展示している。売れ筋は持ち手を自分の好みで変えられるシリーズ


IMG_0363.jpg▲同じ商品でも、使われるチューブによって、柄が微妙に違う。まさに1点もの



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▲日本国内の帆布メーカーやアーティストなどとコラボもしてきたが、海外のアパレルメーカーとも共同でワンショルダーバッグを制作。海外での認知度を高めたいと考えている

IMG_0453.jpg▲山下公園の近くにある横浜店。内装の一部には流木をリサイクルして使用。約18坪で、ファミリー層の利用も多く、奥にはスロープもある

IMG_0410.jpg▲横浜店にはアウトレットコーナーもある

●店舗データ
●オープン/2011年
●店舗面積/約7坪
●店頭在庫/約40点
●客単価/約1万7000円
●スタッフ数/10人(常駐2~3人)
●備考/モンドデザインが運営するSEALは現在3店舗。日本国内では直営店のみだが、海外では5ヵ国、8店舗ほどに卸販売をしている。

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