無印、循環推進部を設置

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「公式リセール」

無印、循環推進部を設置

2025年05月15日

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公式リセールVol.11

「無印良品」を展開する良品計画(東京都文京区)は2024年2月に、循環推進部を新設。リユースに本腰を入れた。2024年度の衣類回収量は97トン。同社が年間に販売する衣類の中ではまだごく一部に過ぎないが、「売った者の責任」として資源循環の取り組みを加速させている。衣類だけでなく、家具のサブスクや「訳あり品」販売も手掛ける。

衣類の年間回収量97トン

古着年5万枚以上販売

無印 洗いなおした服 つながる服 染め直した服

同社がリユースに本格的に取り組むきっかけは2010年。不要になった衣料品を回収し、エネルギー化する「FUKUFUKUプロジェクト」を開始したところ、集まった服の多くが思いのほか状態の良いものであることに気づいた。

「これをリサイクルにまわすのはもったいない。衣類として活かそう」と考え、状態によって洗浄や染め直し、リメイクなどを経て再販する"アップサイクル"に着手。2015年から「ReMUJI」としてリユース販売を本格化した。現在では全国34店舗で展開しており、販売枚数は年間5万点を超えるまでに成長した。

この取り組みを支えるのが、2024年に新設した「循環推進部」だ。資源循環は商品企画から生産、物流、販売までサプライチェーン全体に関わるため、同部門がハブとなり、全社横断で推進している。

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第607号(2025/05/10発行)10面

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