中古農機具専門店「農機具王」を全国35 店舗運営するリンク(滋賀県近江八幡市)。兵庫店の山中英樹さんは元公務員で、今も米作りをする現役農家だ。豊富な知識と温厚な人柄で、お客やスタッフから絶大な信頼を寄せられている。
現役農家としての知識と人脈を活かす
リンク
農機具王 兵庫店 山中 英樹さん
67歳。兵庫県三木市で代々続く農家に生まれる。三木市役所の職員を勤めながら、家業の農業も継続。60歳で定年退職した後は2年間の嘱託を経て、農業に専念。65歳の時に、トラクターを購入するために、「農機具王」に来店したのをきっかけに同社にアルバイトとして入社した。
定年で社会から孤立
農機具王からスカウト
定年退職後は農業に専念していた山中英樹さん。トラクターを購入するため、「農機具王兵庫店」を訪れたところ、「この店で働いてみませんか」と声をかけられた。農業の知識があり、かつ現役の農家でもあるということで同店からスカウトされた形だ。
「市役所を辞めてから3年ほど経っていた頃で、社会から孤立したような感じになっていましてね。『このままではいかんな』という思いがあったんです。今はお客様と会話ができて、楽しく仕事をしています」と山中さんは話す。
山中さんが出勤するのは週に4日。勤務時間は8時40分から17時40分まで。主な業務は買い取った農機具の洗浄、発送商品の梱包や接客など。休みは土日と水曜日だ。
第616号(2025/09/25発行)22面