近年、様々な百貨店とリユース店の連携が進み話題だが、既に20年以上百貨店内で事業を展開するジュエリーリユース企業がある。年間136億4000万円のリユース売上高をあげるK-GOLDインターナショナル(静岡県浜松市)だ。同社は百貨店に21店を出店。ジュエリーのリフォームやリペアを主体としつつ、買取りも対応する。百貨店を通し、上質な商品を集めている。
ジュエリーリフォーム&買取りも
地金が贅沢な宝石や
希少な石の持ち込み増
オリジナルデザインのリフォームコレクションである「LINK collection」に注力する
K-GOLDインターナショナルは、「リサイクルキング」や「アリア」、「ルデーク オル」など、複数のジュエリーリユース店を国内外に114店運営する。会社全体の売上高は、149億5000万円。百貨店の店舗でも買取りが可能で、同社の他屋号のリユース業態にない客層や商材の獲得につなげてきた。
「普段百貨店を利用し、リユース店にあまり来店しないお客様がいらっしゃいます。そのため百貨店で購入するような、非常に良い品の持ち込みがあります。希少な石を使った品や地金が贅沢に使われたジュエリーが多い印象です。これらは新作ジュエリーにない宝石を買いたいと求めるお客様に需要があり、弊社の店舗で販売しています」と百貨店事業部企画営業課の廣島麻衣課長代理は話す。今年8月の百貨店常設店の1店舗の買取額は、リサイクルキングと比べ、46.7%増だったという。
第617号(2025/10/10発行)7面