リユース業界で活躍する平成生まれ達《リユース探偵19》

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リユース業界で活躍する平成生まれ達《リユース探偵19》

2017年02月02日

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アイルランドへ古着留学した大学生

スポーツやビジネス...平成生まれの若者たちの活躍が目覚ましい。リユース業界ではどうだろうか?信念を持ち、リユース業界で活躍する若手ホープを調査した。

福岡県北九州市にある門司港では、大学生が古着で町おこしをしている。

土日だけオープンする古着店「ヨーロピアンマルシェ」。昨年夏のオープン以来、10〜20代の間で話題になっているのだ。オーナーを務めるのは現役大学生の池部哉太さんと豊村遥子さん。「大好きな古着で、地元門司港に若者を集め活気づけたい」と豊村さんは話す。

オーナーの池部哉太さん(右)と豊村遥子さんオーナーの池部哉太さん(右)と豊村遥子さん

扱うのは、ヨーロッパ古着。アイルランドで買い付けた1000点以上のアイテムを販売する。

お互い古着店を持つことが夢だった二人は意気投合。語学留学も兼ねアイルランドに留学し、一から仕入れ先を開拓、ノウハウを学んだと言う。

「最初は現地の古着店で働かせてもらい、そこから仕入れ先やディーラーに繋がっていきました。アイルランドは日本人が少なく、現地の方にもすぐに顔を覚えてもらえました。日本で古着店を開きたい夢を話すと、すごく親身にアドバイスしてくれましたね」。慣れない値段交渉も自分たちで行い、コツを掴んでいったと言う。

店内の陳列にもこだわる店内の陳列にもこだわる

豊村さんたちには、もう一つの夢がある。「私たちのように、将来自分でショップを持ちたいと思っている学生たちの夢を応援したいんです」。

そこで企画したのが「洒落者市(しゃれものいち)」。自分の店を夢見る10代や20代の若者を中心に、古着店やハンドメイド作家たちが作品を販売する。

これまで3回開催し、直近では2日間で3000人を集客するなど大盛況。「門司港は近隣に古着店などが少ない。お洒落に敏感な10〜20代の方に来場していただけています。宣伝はほとんどTwitterやインスタで行っています」。

今後も自身の古着店や、「洒落者市」に注力し、「門司港をおしゃれな若者が集まる街にしていきたい」

大盛況の洒落者市大盛況の洒落者市

カバーで隠して絵本を販売

「実は、自分が経営者になるとは考えたことがなかったんです」。26歳の中村亮介代表がリサイクル絵本店、えほんのがっこう(東京都練馬区)をオープンして3年目に入った。

えほんのがっこうの中村亮介代表えほんのがっこうの中村亮介代表

中村さんが大切にしているのが、アイディア。「常にこの1冊の本をどう売ろう、お店のカラーをどう打ち出そうかと考えています」。

例えば自身の肩書。名刺には「校長」と記してある。「お店のコンセプトは、学校。校長と名乗った方が、子どもたちに親しみを持ってもらえると思ったんです」。

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408号(2017/01/25発行)9面

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