リユース業総合サポートを展開、リプラ・マムズマート(シーネット)・テコラボ

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リユース業総合サポートを展開、リプラ・マムズマート(シーネット)・テコラボ

2018年02月20日

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『買取アライアンス』を開始

異業種下取りとR店をつなぐ

リユース関連サポートビジネスを手掛けるリプラ(神奈川県川崎市)が音頭をとり、「リユース・プロデュース・プロジェクトチーム」を立ち上げた。中古子供服店「マムズマート」を16店展開するシーネットと、リユースまわりのシステム構築を得意とするテコラボの3社で結成。中古事業に関わるあらゆる課題解決や業務支援を行う。

中古の実業を経験する専門家が集まってチ ームを結成した右から、マムズマートを展開するシーネットの長谷川昇平社長。リプラの野津直樹社長。テコラボの安瀬伸一郎社長、同社EC事業責任者の豊岡位之氏。中古の実業を経験する専門家が集まってチームを結成した。

今、動き始めているのが「買取アライアンス」だ。中古事業に進出したい大手サービス企業と、リユース店をつなぐ。サービス企業70店で買い取った商品を、近隣のリユース店50店に卸す実験がGW明けにスタートする予定だ。中古でマネタイズを行いたいが、中古販売の手間やリスクは負いたくないサービス企業と、商品を調達したいリユース企業を結び付ける。ノウハウ提供やリスク管理はリユース・プロデュース・プロジェクトチームが行うため、サービス企業は取り次ぐだけで紹介手数料を得ることができる。

事業者をつなげて、新しい仕組みをつくるのが同チームのやり方だ。しかし、なぜそれが可能なのか。リプラの野津直樹社長の経歴を知れば理解は早い。野津社長は、もともと信託銀行出身で、87年に融資先のブックオフコーポレーションに入社。同社が今推進している超大型総合リユース店「ブックオフスーパーバザー」の前身「中古劇場」立上げに貢献した人物だ。その後、同社の執行役員や子会社の社長を歴任し、2015年10月に退職後、リプラを立ち上げた。リユース事業者やその周辺事業者との濃い人脈を持っているというわけだ。

同チームは、異業種とリユース企業をつなげるだけではない。リユースショップ同士を結び付けスケールメリットを生む取組みも行っている。単独店ではなく、共同発注を行うことで、廃棄や定期清掃、消防に関するディスカウントを受けている。

会員データ分析し精度の高い販促

野津社長がリプラを創業した時に、「金融に強く、中古の実業を知っている。事業者同士の結び付けができる」(長谷川昇平社長)と惚れ込んで、共同でリユース・プロデュース・プロジェクトチームを立ち上げることにしたのが、シーネットだ。同社は多角経営を行っており、その内ひとつの事業として中古子供服のマムズマートをFC含め16店舗展開している。

同社が提供するのは、各事業で同社が行っているカスタマーリレーションマーケティング︱︱CRMのシステムだ。会員データを分析して、精度の高いマーケティングを行えるようにする。

例えば、ある会員の来店頻度が3ヵ月に1回だとすると、4ヵ月目に来なかったら「離反しようとしている」と分かる。こうした数値データと、嗜好データ等を掛け合わせて効果的な販促を行う。

「同じ情報を全顧客に送っても意味がありません。割引で来店する人には割引を送り、特定のブランドに反応する人にはその案内を送ればいい」(長谷川社長)

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433号(2018/02/10発行)9面

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