《全国ダーツの旅☆栃木県》バイヤーズ、せっかちな常連客の注文で"一夜ウッドデッキ"完成
2018年12月22日
リサイクル通信 全国ダーツの旅
~栃木県 編~
ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー
せっかちな常連客の注文で
"一夜ウッドデッキ"完成
バイヤーズ(栃木県宇都宮市)はアンティークを中心に、雑貨、古着、家具、家電などを扱うリサイクルショップだ。同店には服やバッグなどの買取・販売でよく利用してくれる70歳位の女性客がいた。ある時、髙嶋徹代表がちょっとしたリフォームも手がけていると話すと、女性「あ、やってくれるんだ!それならウッドデッキを作ってよ」という。
今すぐ来て欲しいというので夕方6時半頃に訪問すると、庭にある古いウッドデッキを取り壊し、翌日の午前中、自分が働きに行っている間に新しいものを作って欲しいと依頼された。高嶋代表はさすがに無理だろうと驚いた。しかし普段からせっかちなお客なので、「出来るだけ努力します」と答え、すぐに材料の木材を購入して、閉店した店の中で夜通し加工した。
そして翌朝7時には現場で作業を開始し、女性が帰宅した頃には新しいウッドデッキの塗装の最中だった。女性はそれを見て「そこまで済んでればいいわ」と満足気に頷いた。「その後、そのお客さんから口コミが広がって、リフォーム関連の注文が殺到するようになったのです。
宇都宮も高齢化が進んでいて、ちょっと手直しして10年もたせたいといったニーズがかなりあるのです。仕事があるのは嬉しい反面、一人でやっている店なので、このままではリフォーム屋になってしまいそうで、複雑な気持ちです」(高嶋代表)
第453号(2018/12/10発行)17面