《海外の2次流通 連載Vol.21》スウェーデン、世界初の100%リサイクルショッピングモール

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《海外の2次流通 連載Vol.21》スウェーデン、世界初の100%リサイクルショッピングモール

2019年04月05日

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世界初の100%リサイクルショッピングモール
買う楽しみと持続可能な社会の両立を提案


ReTuna Återbruksgalleria
(レトゥーナ・テルブルクスギャレリーア)

retuna.jpg▲モールには毎日600人から700人のお客が訪れる

モールの隣はリサイクルセンター
不用品はドライブスルーで持ち込める

スウェーデンはこの10年間、政府が「ゼロウェイスト」の目標を掲げてリサイクルを推進し、1975年の時点で家庭ゴミの38%しかリサイクルされていなかったものが、現在は約99%がリサイクルされている(参照元:sweden.se)。そんな環境先進国スウェーデンで2015年の8月にオープンしたのが 、世界初のリサイクル・アップサイクルのショッピングモールReTuna Aterbruksgalleria(レトゥーナ・テルブルクスギャレリーア)だ。場所はスウェーデン南部のEskilstuna(エシルストゥーナ)で、EMMという自治組織によって運営されている。

ReTunaはリサイクルセンターの隣にあり、当初ここはリサイクル品も扱う環境に配慮したモールという位置付けだった。ところが、モール内のリサイクルボックスに不用品を入れる人が予想外に多く、それを丁寧に修理したり、綺麗にして売り始めると好評で、現在ではリペア、リサイクル、アップサイクルされた中古品だけを売るようになったのだという。モールでは不用品を持ってきやすいようにドライブスルー形式をとっている。再販に耐えないもの、理不可能なものは市の廃品回収に回している。

「買い物を楽しんでもらう」をコンセプトに
15の店舗やオーガニックカフェを展開

ReTunaは「買い物を楽しんでもらう」をコンセプトに打ち出している。スタイリッシュな2階建ての複合施設には衣服、家具、家庭装飾品、家電製品、家庭用品、玩具など15種類の店舗が入っている。CafeReturamaではオーガニックランチや焼き菓子を楽しめる。また、環境教育にも力を入れており、リサイクルを学ぶための学校や、展示スペース・会議室などを併設、環境に関するイベントなどが実施されている。

このモール、環境に配慮した非資本主義的な商品で成り立っているわけだが、ビジネスとしても利益を上げている。2017年のリサイクル製品の売上は1020万クローネ、日本円にして約1億2100万円余だった。世界初の100%リサイクルショッピングモールは評判を呼び、毎日600人から700人のお客が来る。また、毎週火曜日15時から行われている見学ツアーには世界から視察に訪れるという(要予約、有料)。

ReTunaは資本主義の象徴であるショッピングモールを再定義し、地球の限られた資源の中で工夫しながら暮らしを楽しみつつ、持続可能な社会を実現する一つの在り方を提案しているのだ。

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第460号(2019/03/25発行)14面

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