シェアリングエコノミー協会が調査 シェアエコ市場規模1.9兆円 「モノシェア」が3割占める

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シェアリングエコノミー協会が調査 シェアエコ市場規模1.9兆円 「モノシェア」が3割占める

2019年04月28日

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  • ・2018年、シェアエコ市場規模が1兆8774億円に
  • ・「モノのシェア」は3割の5201億円に
  • ・シェアエコの成長は現状ペースで2030年に5.7兆円になる試算

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4-B① - コピー.JPG▲調査結果を話す情報通信総合研究所の山本氏

2018年度のシェアリングエコノミーの市場規模は1兆8874億円だった。そのうち、リユース市場に関係が深いと考えられる「モノのシェア」は5201億円を指し、5つのカテゴリの中で一番高い数値を指した。

「市場規模の全体像が不明だ」との指摘を受け、シェアリングエコノミー協会(東京都千代田区)が情報通信総合研究所と共同で調査を実施、4月に発表した。今回の調査における市場規模は提供者・利用者間の取引金額と定義しており、プラットフォーマーの売上ではない点に注意を要する。市場の範囲はスペース・モノ・移動・スキル・お金の5カテゴリに分類。このうちモノのシェアにはメルカリ等の売買系と、ラクサス等のレンタル系が含まれた。

売買系のシェアサービスの利用者の傾向として、他サービスよりも低価格で利用できることに価値を感じている人が7割に迫り、圧倒的だった。一方、他のカテゴリにおいてはサービスの独自性が評価され、利用される傾向があることがわかった。現状のペースで成長すると、2030年には市場全体で5.7兆円を突破し、「海運業やアパレル業と同程度の市場規模になる」と情報通信総合研究所の山本悠介氏は予測。その場合、モノのシェアの市場規模は約1.3兆円になるという。

シェアリングエコノミーは政府が重点目標に3年連続で採択するなど、社会的な注目を浴びてきた。一方でレンタルなど周辺産業との区分が曖昧で理解が進みづらい点が指摘されている。

第462号(2019/04/25発行)4面

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