《明日のリユースを創る!》感情が動いた出来事を棚卸しする

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《明日のリユースを創る!》感情が動いた出来事を棚卸しする

2019年07月18日

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明日のリユースを創る!
実践マーケティング講座

~第10回「モノからコトへのシフト②」~

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4月号で、リユース企業に必要なのは、"モノ"から"コト"へのシフトで"どう売るか?"から"どう役立つか?"の視点のシフトだというお話をさせて頂きました。

では、何から考えていったらいいのか?を解説したいと思います。

まず、あなたの喜ばせたいお客様は誰か?という事になります。いわゆる"ターゲット"というものです。そんなの広すぎてわからない!という方も多いと思いますので、ターゲットの決め方のポイントを解説したいと思います。


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1つ目は、自分がどんな経験や体験をして、どんな人に役立ちたいのかと考え、ターゲットを絞ります。例えば、自分が主婦で、過去に子育てに苦労した経験があったとすると、そんな子育てするお母さんに少しでも役立ちたい!という思いがあるかもしれません。そこでターゲットは、子育て中のお母さんにしようという流れです。こうやって、人それぞれの経験・体験の中で、一番感情が動いた出来事を棚卸しして、ターゲットを決めていきます。さらに大切なポイントは、ターゲットはできるだけ絞り込むことです。

例えば、子育て中のママでも、どんな不安や不満を持っている人なのか?何に興味・関心を持っている人なのか?ということです。ターゲットを絞ることにより、提供するコトが見えてきます。

2つ目は、自社の強みを必要としてくれる人が誰なのかを考えることです。例えば、自社の強みがカメラの品揃えにあったとします。そのカメラの品揃えを一番必要としてくれる人は誰か?どういう用途で使うのかを考えます。

例えば、退職後のシニア世代で、山や植物などを撮影するのが趣味の男性など、ブレストでできるだけたくさん出します。その中でも一番誰から必要とされているか?を絞り込んでいきます。

要するに、自社の強みとお客様とのマッチングなのです。

一番大切なのは、この2つの方法で、一度ターゲットを決めて、まずは動いてみることです。ターゲットが決まらず動けないのであれば、とりあえず決めて、そのお客様に役立つコトをとりあえず行動することです。何らかの反応が出れば、ターゲットを変えるのか?提供するコトを変えるのか?を検討し改善していきます。

最初から大正解を出そうという気持ちより、小さいコトを積み上げて、継続していくコトが大切です。

ここでも、このお客様に商品やサービスを売り込もうと考えるのではなく、このお客様にどうやったらお役に立てるか?という視点で考えます。まずは、ターゲットを決めて動いてみる!という事をぜひおすすめします。

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福本 晃
元船井総研上席コンサルタント。2000年に、リユース業界向けコンサルティング部門を立ち上げ、全国各地に600店舗のクライアントを持つ部門に育てる。リユース業界のエキスパートとして、株式上場企業など数多くの急成長企業を作り出してきた。2017年3月にコンサルティング会社「A−DOS」を設立する。
現在、「企業の"あり方"と"やり方"をつなげて、"理念"を"利益"に変える」をモットーにコンサルティングを行っている。リユース業界向けには、TRCコンサルティングを立ち上げ、リユース企業への幅広い支援を行っている。
著書に「はじめよう!リサイクルショップ中古品マーケティングの真髄」。

第467号(2019/07/10発行)10面

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