《海外の2次流通 連載Vol.26》アメリカ、提携先から訳あり商品引き取り 修理して販売する再生衣料ブランド

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《海外の2次流通 連載Vol.26》アメリカ、提携先から訳あり商品引き取り 修理して販売する再生衣料ブランド

2019年11月06日

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提携先から訳あり商品引き取り
修理して販売する再生衣料ブランド

The Renewal Workshop(ザ・リニューアル・ワークショップ)

The Renewal Workshop.jpg▲再生した衣類はリニューアルのタグを付けて郵送される

独自の6ステップで新品同様の品質に
蘇った製品には自社ラベルを付与

オレゴン州を拠点とするThe Renewal Workshop(ザ・リニューアル・ワークショップ、以下リニューアル)は、提携先のアパレルブランドからタグがない、ボタンが1つ欠けているといった訳あり商品を引き取り、新品同様の品質に再生して「リニュード・アパレル(再生衣料)」として再販している。提携先には、フィットネスの「Myles」、ヨガやトラベル向けの衣類の「prAna」、アウトドアの「The North Face」など、環境意識の高い人気ブランドが名を連ねる。

リニューアルの強みは6つの再生ステップにある。ステップ1のクリーニングは、世界最先端の水なし洗浄技術を提供するテルサス社と提携し、同社が誇るCO2システムで汚れを取り除いている。ステップ2の検査および修理では、衣料の約50%が元のデザインと品質基準を尊重して修理される。ステップ3の認証では、ボタン、ジッパー、スナップなど、修理された部分が機能するかどうか厳格にチェックしている。ステップ4では衣服にリニューアル(RW)のラベルが縫い付けられる。これは再生された衣類が同社の基準と元のブランド基準の両方を満たしていることを意味している。ステップ5ではリニューアル・アパレル購入による環境へのプラスの影響を"インパクト・スコア"として付与している。そしてステップ6は、顧客が喜んで商品を受け取ったかどうかだ。リニューアルでは顧客を環境と経済に良い影響を与える対等なパートナーとみなしており、商品が顧客の期待を満たしていない場合、無料で返品を受け付け、払い戻ししている。

新品だけが利益を得る方法ではない
再生衣料で新しい顧客にアクセスできる

蘇った衣類は、リニューアルのウェブサイトで送料無料で販売されるほか、提携リサイクルショップなどでも販売されている。アイテムは新品より30%程度安い。なかには159ドルのダウンジャケットが69ドルと半額以下のお買い得品もある。このアイテムのインパクト・スコアは183ポイント。タンクトップが87ポイントだから、かなり環境貢献度が高いことになる。

共同設立者のジェフ・デンビーは、「再生衣料は顧客を引きつける素晴らしい方法です。多くのブランドは、新しいものを作ることで利益を得る従来のモデルからの脱却を渋っていますが、それは誤りです。例えば若い女性とつながりの薄いアウトドアブランドは、このモデルを採用することでビジネスを成長させています」とリニューアルの魅力をアピールしている。

 

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第474号(2019/10/25発行)14面

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