中古プロレス用品店の闘道館、2年で海外客4倍増
2020年02月15日
中古プロレスグッズ専門店の『闘道館(東京都豊島区)』に海外からの観光客が押し寄せている。年末年始にかけてはお客の全体のうち6割強が外国人。直近の1〜2年で4倍近く外国人の来店数が増えた。海外での新日本プロレスの人気高騰が主な要因だという。
「5年前までは店内で外国人を目にするのは珍しかった。今では通常時で1割以上が外国人になった」と泉高志社長は話す。米国、フランス、イタリア、オーストラリア、台湾、香港などから訪れ、多くが20〜40代の男性だ。人気の選手は新日本の内藤哲也やオカダ・カズチカら。高単価なマスクには手を出さず、雑誌やフィギュアやシャツを買っていく。
泉高志社長
外国人客が増加した背景は新日本プロレスの海外での人気にあると泉社長は見ている。ブシロードに買収された新日本は経営の改革に乗り出して動画等で世界中にファンを広げたという。同店に講演で訪れた海外の著名プロレス評論家デイブ・メルツァー氏は「プロレスはWWE(米国のプロレス団体)よりも新日本のほうが面白い」と評したそうだ。「講演会に来たお客の9割以上が外国人だった」(泉社長)
第481号(2020/2/10発行)5面