ドレセル、「ナシ婚」で増える中古ドレス購入

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ドレセル、「ナシ婚」で増える中古ドレス購入

2020年02月15日

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リユースドレスの販売とレンタルを行うのが『ドレセル(運営:ドレスレビュー、東京都世田谷区)』だ。池袋と自由が丘に店舗を持ち、ドレスの自社製造も手掛ける。

ブライダル業界は近年、トレンドの変化が激しい。これまで5年程度のスパンで変化したトレンドが毎年変わっているという。「19年はジャスティン・ビーバーの奥様のヘイリー・ボールドウィンと同じ衣装を着たいという声が多かった」(浅野美紀社長)

背景にはスマホやインスタの流行、そして「ナシ婚」の増加がある。結婚式を挙げない代わりに新婚旅行先にドレスを持っていき、現地で写真撮影をする夫婦が増加。同社のドレスは安く買えて汚れを気にせず使えるため、こうした層から一定の支持を得る。

所狭しとドレスの並ぶ店内所狭しとドレスの並ぶ店内

強みは先代からの人脈だ。先代がかつて地方の貸衣装店に対してドレスの卸を行っており、現在の浅野社長の代で一転、仕入れルートとなった。「先代からの信頼があってこそ出来ている。大手企業とコラボをしたことはあったが、大手独自の参入は難しそうに見えた」

近年、地方式場のドレスは2〜3回の利用後、処分されている。同社はそうしたドレスを100着程度のロットで仕入れる。これにより仕入れ価格を圧縮し、1万円から5万円で販売。年間1.5億円程度を売り上げている。

第481号(2020/2/10発行)5面

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