ウクライナショック、国内リユース市場への影響

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ウクライナショック、国内リユース市場への影響

2022年04月28日

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「ウクライナショック」
ウクライナ情勢関連記事を報じます。情勢は刻々と変化しているため取材時時点での情報となります。

ロシアのウクライナ侵攻による情勢悪化の緊張感が、国内リユース業界にも引き続き漂う。燃料高騰により、中古品貿易においては輸送費の値上がりが見られ、利益圧迫を不安視する声も聞かれる。

燃料高で利益圧迫
コンテナ輸出に暗雲

東京・新宿で反戦デモ。国内でも緊張感が漂う東京・新宿で反戦デモ。国内でも緊張感が漂う

「トレーラー代2.5%値上げ」

本紙3月25日号で取り上げた「ウクライナ情勢、中古取引に余波」の記事では、中古車の相場高騰によるリユースパーツの仕入れ競争激化や、貴金属高騰、越境ECサイトでのロシア向け取引の停止などについて報じた。その後も事態は収束せず世界各国が露に制裁を下し、露を産出地とする希少資源の取引が寸断されている状況だ。燃料高騰により、特に利益圧迫が不安視されているのは海運による輸出だ。

「2月半ばより、トレーラー代が5000ペソ(1万円程度)値上がりした」。フィリピンの道具市場「フジジャパンオークション」で現地運営責任者を務める下里康敏氏は話す。現地の港に到着した荷を市場会場まで運ぶ運賃は以前まで20万ペソ(40万円程度)だったが、単純計算で2.5%の値上がりとなった。現在は主催者が値上がり分を負担している。「世界的な燃料高の影響で、今後もっと値上がりしていくと予想される」(下里氏)。同市場が直面しているのは燃料高だけではない。足元では、経由地である上海の都市封鎖の影響で、港湾業務が停滞し、比までの到着が遅延傾向にあるという。

フィリピンの道具市では日本の中古品が競られ、貴重な販路となっているフィリピンの道具市では日本の中古品が競られ、貴重な販路となっている

輸送費4年前比で倍
LSSも値上げの動き

「コンテナ1本あたりの輸送費は現在、38万円程度。輸出を始めた4年前と比べ、倍に。半年経っても入金されない道具市もあり、お金が思うように回っていない」。都内でリユース店を営む会社社長は嘆く。同社では、店頭買取や不用品回収で集めた雑貨などを40ftコンテナに詰め、月4~5本を、比の複数の道具市に仕向けている。「ここ2年広がっているコンテナ不足の影響で、アジアでの中古輸出にかかる運送費は高止まり状態」(同社長)。現在は、現地で需要が細ってきた大型家具やアウトドア用品などを多く詰めるのを止め、食器などを増やし、高く売れる荷造りに努めている。

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第534号(2022/4/25発行)10面

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