買取専門店FC「おたからや」のFC第1号加盟店として知られる水野(大阪府大阪市)。同社は2年前加盟契約を解消し、独自の看板「まねきや」を掲げ、買取専門店を展開し始めた。2022年6月期の売上高は22億円と前年の2.3倍に拡大、今後は全国での店舗展開を加速させていくと言う。水野政行社長に聞いた。
買取専門店「まねきや」を展開
おたからやFC1号店
独自看板掲げ店舗拡大
水野
水野 政行社長
買いから入るビジネスは面白い
── 御社は買取専門店おたからやFCの第1号店から始まっているそうですね。開業が2008年9月と、リーマンショックが起きた時と重なります。リユース業界に着目したきっかけは?
水野 33歳の頃、起業を考えいろいろ探している中で、フランチャイズという選択肢がありました。ちょうど展示会の「フランチャイズショー」が東京ビッグサイトであったので、参加したのがきっかけでした。元々不況の中で生きてきましたので、不景気に強いビジネスをやらないとっていうのがありました。物が売れる感覚って当時はありませんでしたからね。おたからやの渡辺会長から「買いから入るビジネスは面白い」って言われて、「確かにそうだな」と思いやってみようという話になりました。金・プラ買取のFCは他にもいろいろあったのですが、おたからやは唯一切手など多角的に商材を扱っており、リスクヘッジできるなっていうので興味がありました。契約が決まったら「1号店です」って言われて、それもいいなって思いました。
── 開業後すぐに金プラ買取のバブル期が訪れる等、絶妙な時期に始められましたね。おたからや加盟時代は最大6店舗出され、10年以上続けていました。それがどうして2021年に契約を終了したのでしょう。
第562号(2023/06/25発行)9面