小川商会 平岡憲司氏、元鑑別士の経験と幅広い知識活かし、宝石の価値解き明かしてリピーター獲得

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小川商会 平岡憲司氏、元鑑別士の経験と幅広い知識活かし、宝石の価値解き明かしてリピーター獲得

2024年04月12日

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「宝石に強い質屋さん」のキャッチコピーを掲げる小川商会(埼玉県越谷市)の平岡憲司代表は、大手宝石鑑別機関の元鑑別士で、宝石鑑定資格(FGA・CGJ)を有する宝石のプロフェッショナルだ。買取現場では高度な鑑別技術と幅広い知識を活かし、お客が納得する査定でリピーターを獲得している。

小川商会 平岡憲司氏略歴
トップレベルの宝石鑑別機関で11年間、さまざまな宝石の鑑別業務に従事。1908年設立の世界で最も歴史ある宝石学教育機関Gem-A(英国宝石学協会)が認定する宝石学資格 FGAと全国宝石学協会認定宝石学資格CGJを所持している。初代の小川和男氏の三女と結婚したことがきっかけで小川商会に入社。2016年の初代逝去後、代表となった。

小川商会 トップレベルの宝石鑑別機関で11年間、さまざまな宝石の鑑別業務に従事

小川商会には、業者やコレクター、資金繰りが必要な中小企業の経営者、在日の外国人ディーラーなどが宝石の売却や質預かりに訪れる。あるとき、50代の男性がかなりの量の宝石を携え、売却したいとやってきた。父親が経営していた宝石のルース会社を継いだが業績が悪化し、会社を清算するのに1000万円の資金が必要だと言う。御徒町の会社を何社もまわったが、査定額は希望価格よりはるかに下だったと、男性はひどく落胆した。

お客の宝石の中に
世界三大希少石

平岡憲司代表が鑑定したところ、男性が持ち込んだ宝石の中に、ブラジルのパライバ州でとれたパライバトリマリンがあった。パライバトルマリンの美しいネオンブルーは構成要素のCu(銅)によるものだ。太古の時を経て形成されたもので、世界三大希少石の一つと言われている。

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第581号(2024/04/10発行)27面

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