ウイスキー相場変動に影響されない 酒主力リユース店の戦略とは?
2024年09月30日
ジャパニーズウイスキーの相場が、不安定となっている。山崎や響の落札額が数年かけ緩やかに上昇し、2021年から2022年に急騰したものの、同年末から2023年初旬にかけて暴落が発生した。先が読みづらい状況が続く中、リユース企業はどのような戦略をたてて乗り越えてきたか。各社に聞いた。
山崎25年が5年で6倍も
22年2月から9月で半値
響も山崎25年と同時期に乱高下が起きた。「響12年」の過去7年の平均落札額は、22年2月が最高値になった。
(出典:オークファン)
世界5大ウイスキーの1つであるジャパニーズウイスキーは、希少性が高く国内外で注目度が増している。相場・統計価格比較サービス「オークファン」による山崎25年の月間平均落札価格相場の変化から、人気が高まっていたことが読み取れる。
年内の月間平均落札価格は、2018年から2020年まで42万~47万円台が続いた中、2021年に相場上昇ペースが一気にあがった。5月に71万5506円、6月に99万3977円と高騰。22年2月には128万6552円と過去7年で最高値をたたき出し、5年で6倍程伸びた。
だが同年の9月には60万7335円となり、最高値より半値に下落した。22年10月から24年7月まで、50万~90万円台を示している。
第592号(2024/09/25発行)23面