リユース企業で働く「若手社員」は、日々どのようにステップアップしていったのか。未来のリユース業界を担う、新人社員のリアルな成長物語を紹介する。今回はコメ兵(愛知県名古屋市)に勤める、市川晶太郎さんの物語をお届けする。
入社半年で店長に抜擢
店舗で実際に働き
現場のリアルな声を拾う
コメ兵
市川晶太郎さん
31歳。学習塾講師、玩具小売企業を経て、2022年にコメ兵へ入社。入社半年後から八事店の店長を務める。昨年12月からは店長を離れ、ブロックマネージャーとして中日本エリアの店舗売上管理等を担う。
入社4年目の市川晶太郎さんは、中日本エリアを担当するブロックマネージャーとして5店舗の運営を支えている。加えて、エリア全体のシフト作成も担当。100名近いスタッフの勤務計画を管理している。
市川さんが働く上で大切にしていることは、「現場目線を持つこと」だ。たとえば、店長から「最近、買取りが伸びない」と聞けば、自ら店舗に足を運び、実際に店頭に立つようにしている。「お店に入ると、接客中の何気ない一言や、お客さまの反応、店内の空気感から気づくことがある。そういう感覚って、数字や報告書には出てこなくて。だから、まずは自分で現場に立ってみる。それが一番信頼できる情報源だと思っています」
勤務中に見つけた課題は店長に共有し、改善策を一緒に考える。競合店が多く、買取客が少ない店舗では「どんな打ち出し方が有効か」「どう集客をするか」といった具体的な方策を店長とすり合わせる。「自分が店長と同じ目線に立つことで、店長も『分かってくれて嬉しい』と、積極的に改善点を出してくれるんです」
第609号(2025/06/10発行)16面